('∀`)勇者30174のようです 四十六話
- 410 :名も無きAAのようです:2012/10/05(金) 21:47:22 ID:FZZ4Cyb.0
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所持金 5408G
('A`) レベル88 モンスターマスター
HP484/484
MP0
ζ(゚ー゚*ζ レベル93 賢者
HP342/342
MP308/308
('A`) 俺は戻るぜ。世話になった。本当にありがとう
スライム「うぅ…!リーダー、ご立派になって…!」
スライムナイト「また近くに来たら寄ってくれ」
('A`) おう
('A`) フサ。最後までついてきてくれてありがとな
ミ,,゚Д゚彡 礼などいらん。勝手にやったことだ
('A`) お前が…Zエリアのボスになるって本当か?
グレイトドラゴン「俺が認めた男だ。誰にも文句は言わせん」
- 413 :名も無きAAのようです:2012/10/05(金) 21:51:51 ID:FZZ4Cyb.0
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('A`) そうか…なら、いいんだ
('∀`) じゃあなお前ら!魔王を倒したら必ず帰ってくるぜ!
ロビン「ゲンキデナ」
シャドー「死ぬなよドクちゃーん」
骸骨剣士「次に会うまでに手品仕込んどくから、楽しみにしててね」
ドクオは大勢のモンスターに見送られながら、Zエリアから出ていった。
ミ,,゚Д゚彡 ……無事でいてくれ。ドクオ
スライム「よっしゃああ!二次会はじめっぞー!」
ミ,;゚Д゚彡 何!?今から!?
グレイトドラゴン「酒のストックはここにあるぞ!ひゃっほーい!」
ミ,;゚Д゚彡 お前一晩経ってキャラ変わり過ぎだろ!
- 417 :名も無きAAのようです:2012/10/05(金) 21:54:32 ID:FZZ4Cyb.0
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('A`)(……見えた!懐かしいな)
荒巻の家は四年前と変わりなく、そこに経っていた。
若干緊張しながら、家の前に立つ。
('A`) おっ…
ノブに手をかける直前、扉は勝手に開き、中から荒巻が顔を出した。
/ ,' 3 帰ってきたな。修行はちゃんと終えたのか?
('∀`) …おう。もちろん
/ ,' 3 それにしても、お主らは通じ合っているっていうか、運がいいっていうか…
('A`) 何の話だ?
/ ,' 3 昨日、デレが修行を終えて帰ってきたぞ
- 418 :名も無きAAのようです:2012/10/05(金) 21:56:54 ID:FZZ4Cyb.0
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('∀`) …ああ。会わせてくれよ
/ 。' 3 うむ……ぶぁ!?
ζ(゚−゚*ζ 勇者様!
荒巻は通り様に吹き飛ばされ、あさっての方へ吹っ飛んでいった。
('∀`) デレ!無事でよかった
ζ(゚−゚*ζ ええ…
('∀`) 賢者には……なれたか?
ζ(゚ー゚*ζ ……見て。メラゾーマ!
デレの手から放たれたメラゾーマが、縦横無尽に空を駆ける。
('A`) おお…!しかも凄い魔力だ…!
このレベルのメラゾーマが使えるモンスターはいなかったぞ!
ζ(゚ー゚*ζ …えへへ
- 420 :名も無きAAのようです:2012/10/05(金) 21:59:27 ID:FZZ4Cyb.0
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/#。'#3 ギィエエエエエエ!
ζ(゚ー゚*ζ 勇者様…
('∀`) それにしても…久しぶりだな。四年ぶりか…長かったな
ζ(゚−゚*ζ
('∀`) デレ……?
ζ(;ー;*ζ 勇者様ぁ…!
(;'A`) おっ…と…
突然泣き出したデレは、なりふり構わずドクオに抱きついた。
ζ(;ー;*ζ もう…!もう会えないかと思った…!何度も…挫けそうに…ヒッグ…
わぁぁぁぁん!
('A`) デレ……
- 423 :名も無きAAのようです:2012/10/05(金) 22:04:02 ID:FZZ4Cyb.0
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胸の中でいつまでも泣き続ける彼女は、ドクオはしっかりと抱き返した。
('∀`) よく頑張ったな
ζ(;ー;*ζ わぁぁぁ!勇者様ぁぁ!
/#。'#3 さぁーて、わしはちょっと散歩に行こうかな!3時間くらい!
(;'A`) 気ぃ利かせてもらって悪いんだが、もう少しさり気なく出来なかったのか!
あとその火傷はどうした!
/ ,' 3 わしくらいのレベルになるとこれくらいの火傷、数行で元通りじゃ!
あとくれぐれも、今子供は作るなよ!
ζ(゚、゚;ζ ぶっ…!
(;゚A゚) なっ…ばっ…!何馬鹿なこと言ってんだよ!
/ ,' 3 以前魔界に突入したのにメンバーの妊娠が発覚した勇者パーティがおってな!
奴らの二の舞にさせたくないだけじゃ!
(;゚A゚) だとしてももう少し言葉選べや!
- 426 :名も無きAAのようです:2012/10/05(金) 22:08:57 ID:FZZ4Cyb.0
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ζ(^ー^*ζ ぷっ…ふふふふふ
(;'A`) 笑い所じゃあ…
ζ(゚ー゚*ζ 違うの。あのね、修行中にレモナさんと色んな話をしたんだけど…
(;゚A゚) レモナさん!?賢者ってあのレモナさんだったのか!
ζ(゚ー゚*ζ そう。そしたら、荒巻おじいさんとレモナさんは…
/ 。' 3 シャラーーーーーープ!
ζ(゚ー゚;ζ 言っちゃ駄目なんですか?
/ ,' 3 それ以上昔の話を盛り返すとじいちゃん怒りの脱糞するぞ!
(;'A`) デレ、やめておこう
ζ(゚ー゚*ζ うん……
/ ,' 3 全くもう…それにしても修行が終わったらすぐに気を抜いて…だらしない!
あーだらしない!昔みたいなストイックな勇者パーティはもうおわらんのか!
(;'A`) 今日くらい緩くやらせてくれや
/ ,' 3 ならん!
- 428 :名も無きAAのようです:2012/10/05(金) 22:11:57 ID:FZZ4Cyb.0
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/ ,' 3 何せ、お主たちには最後の試練を受けてもらわねばならんからな
(;'A`) え? ζ(゚ー゚;ζ
(;'A`) これで修行は終わりじゃねえの!?
/ ,' 3 修行は終わりじゃ!じゃが、これから魔界に行きたいなら、
お主たちはこの試練を受けなくてはならんのだ!
ζ(゚ー゚;ζ 一難去ってまた一難だね…
/ ,' 3 最後の試練…これはきっついぞ〜?
死ぬかもしれんぞ〜?
(;'A`) うわっ、悪そうな顔
ζ(゚ー゚;ζ もしかして、修行って聖なるオーブに関することですか?
('A`) 聖なるオーブ…?
/ 。' 3 アー!何でそのことをしっとるんじゃ!
- 431 :名も無きAAのようです:2012/10/05(金) 22:14:47 ID:FZZ4Cyb.0
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ζ(゚ー゚*ζ レモナさんが教えてくれました
魔界に通ずる大穴を封印してる、三つのオーブが…
/ 。' 3 シャラーーーーーープ!
ζ(゚ー゚;ζ これも喋っちゃ駄目なんですか!?
/ ,' 3 うぬぬぬぬっ…!わしが、わしが説明したかったことなのに!
あの年齢不詳クソババアめ…!
――お黙り――
('A`) あ、雷
/#。'#3ギャアアアア!
(;'A`) オーブって、荒巻のじいさんがくれる鍵のことか?
ζ(゚ー゚*ζ それとは別に、魔界に通ずる穴を塞ぐ封印を解くための、
聖なるオーブっていう特別なアイテムがあるの
- 435 :名も無きAAのようです:2012/10/05(金) 22:22:08 ID:FZZ4Cyb.0
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('A`) 三つの聖なるオーブ…それは何処にあるんだ?
ζ(゚ー゚*ζ 大穴の封印は、魔族やモンスターが、
自由にこちらの世界に来られないようにするためのもの
そして一度封印を解いてしまうと、もうずっと解けたままになってしまうの
だから聖なるオーブは、魔王を倒せるくらい強い人じゃないと、
見つけられない場所に隠してあるんだって、レモナさんが言ってた
/#。'#3 上級魔族の中には、一定時間だけこちらの世界に来られる者もいるらしいがの…
/ ,' 3 あーあ…わしが説明したかったのに…あーあ…じいちゃんやる気無くした…
ζ(゚ー゚;ζ あっ、ごめんなさい…
('A`) いいじゃねえか別に。そんなカッカすんなよ
/ 。' 3 だまらっしゃい!
/ ,' 3 はぁー…。じゃあ最後の試練だけど…はぁ…
('A`)(こいつ本当に引きずるタイプだな)
/ ,' 3 お主たちには、「龍の里 アースウィンドバレー」に行ってもらう
- 436 :名も無きAAのようです:2012/10/05(金) 22:27:34 ID:FZZ4Cyb.0
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('A`) 龍の里…ってことは、ドラゴン族のモンスターがいるとか?
/ ,' 3 ドラゴンには間違いない。しかし、ただのドラゴンではない
聖なるドラゴンじゃ。そんじゃそこらのモンスターとは桁違いに強い
/ ,' 3 聖なるオーブの内、「緑のオーブ」がそこで手に入るじゃろう!
さあ、魔界に行きたけば挑戦するのじゃ!
('A`) ドラゴン去ってまたドラゴンか…いいぜ。行くしかなさそうだしな
ζ(゚ー゚*ζ ええ。修行の成果、出さないとね
('A`) おう。ん――――…?
('A`)(モンスターの気配?)
さまよう鎧「………アースウィンドバレー?」
さまよう鎧(昨晩から迷いに迷ってここまできちまったけど…
すげえこと聞いちゃった!まさかドクオがあそこに行くなんて…!)
さまよう鎧「大変だ…!みんなに報せないと!」
- 437 :名も無きAAのようです:2012/10/05(金) 22:30:44 ID:FZZ4Cyb.0
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ζ(゚ー゚*ζ ……勇者様?
('A`)(気のせいか…?)いや、何でもない。ていうか、俺もう勇者じゃないんだが…
ζ(^ー^*ζ いいえ。私にとっては、ずっと勇者様だよ
('∀`) でへへへへ
ζ(^ー^*ζ でへへへへ
/ ,' 3 よしさあ行け!今すぐ行け!
(;'A`) 今!?
/ ,' 3 アースウィンドバレーはここから半日もかからん場所だ!
さっさとオーブ取って、ここに戻ってこい!
ζ(゚ー゚;ζ せめて、明日にしては…
/ 。' 3 駄目!だって今晩辺りおまえら子供作っちゃいそうだもん!
(;゚A゚) だからもっとオブラートに包んで言えや!
ζ(゚−゚*ζ ばれたか
(;゚A゚) デレ!?
- 439 :名も無きAAのようです:2012/10/05(金) 22:34:00 ID:FZZ4Cyb.0
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/ ,' 3 ほらほらほらさっさと行く!
(;'A`) クソ、何だこいつ!
/ ,' 3 師匠じゃたわけ!
ドクオたちは追い立てられるようにして、
アースウィンドバレーへ向かった。
ダンジョン認定されている場所であるが、
通常のモンスターは一切出現しない場所である。
しかし、危険度ランキングはA指定とされている。
/ ,' 3 死ぬなよ…弟子たちよ。だが、乗り越えねばならんのだ…
/ ,' 3 ……むっ!
ドクオたちの背中が見えなくなったあと、何者かの気配がし、
荒巻は振り返った。
まだ姿は見えないが、こちらに近づいてきているのがわかる。
- 440 :名も無きAAのようです:2012/10/05(金) 22:36:40 ID:FZZ4Cyb.0
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/ ,' 3(誰じゃ…この場所を知っている者は、そうおらんはず。だが…)
/ ,' 3 強い……!
荒巻は家の壁に立てかけておいた剣を取り、身構えた。
/ ,' 3(何年ぶり…いや、何十年ぶりじゃろうか…。この戦いの緊張感は…)
確実に迫ってくる強大な闘気を、荒巻は静かに待った。
所持金 5408G
('A`) レベル88 モンスターマスター
HP484/484
MP0
ζ(゚ー゚*ζ レベル93 賢者
HP342/342
MP308/308
続く
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