('∀`)勇者��30174のようです　四十九話

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524 ：名も無きAAのようです：2012/10/06(土) 15:55:18 ID:/iKO1wmc0

　('A`)　レベル88　モンスターマスター
　最大HP： 484
　最大MP： 0

　ζ(ﾟーﾟ*ζ　レベル93　賢者
　最大HP： 342
　最大MP： 308

　ミ,,ﾟДﾟ彡　レベル82　キラーパンサー
　最大HP： 694
　最大MP： 0

　(　ﾟ∋ﾟ)　レベル97　武闘家
　最大HP： 1401
　最大MP： 0


数年ぶりのジェルミア王国は大きく発展していた。

国の規模は広がり、城下町は活気の溢れる町となっていた。
また、人々の中にモンスターが混じっているのが見える。


ミ,,ﾟДﾟ彡　おお、モンスターがいっぱいだぞ、ﾄﾞｸｵ！

('A`)　ジェリーマンが上手くやってくれたみたいだな
　　　　ここならお前がいても違和感なさそうだ

ミ,,ﾟДﾟ彡　美味そうな食べ物の匂い…ｼﾞｭﾙﾘ

526 ：名も無きAAのようです：2012/10/06(土) 15:58:46 ID:/iKO1wmc0

観光もそこそこに、一同城へ向かった。


流石に城の中にモンスターはまずいかと思ったが、
よくよく考えると城の門番にもモンスターはいるのだ。


大くちばし「久しぶりだなﾄﾞｸｵ！」

('∀`)　よう、元気してたか

大くちばし「ああ。子供も二人目が生まれたんだ。お前も早くそこの女と作れよ」

(；'A`)　だからオブラートに包めよ！

ζ(ﾟーﾟ*ζ　何の話をしてるの？

(；'A`)　な、何でもない…



国王はﾄﾞｸｵを快く迎え入れてくれた。
隣にはあのジェリーマンの姿もある。

国王「よく来てくれた！今日は歓迎の宴じゃ！」

('A`)　悪いけど、今ちょっと時間が無いんだ

ジェリーマン「そうですか……残念です。町の案内などもしたかったのですが」

529 ：名も無きAAのようです：2012/10/06(土) 16:02:58 ID:/iKO1wmc0

(　ﾟ∋ﾟ)　国王。私はクックルという者です。渋澤パーティの武闘家をしております

国王「ほう、君があの有名な渋澤パーティの…！」

(　ﾟ∋ﾟ)　折り入って、お話したいことが…


クックルは国王に事情を説明した。


国王「なるほど。それでオリハルコンを…」

(　ﾟ∋ﾟ)　お願いします！渋澤を…世界を救うために！

国王「う、うむ。しかし…オリハルコンか。繁栄期といえど、元は小国。
　　　貴重な財宝なんだ。すまんが…他を当たって…」



　「ケチくせーこと言うなよ親父」


('∀`)　あ…


(’e’)　あんなもんうちが持ってたってしょうがねえだろ

ζ(ﾟーﾟ*ζ　アホ王子！

(；’e’)　アホ言うな！処刑すっぞ！

530 ：名も無きAAのようです：2012/10/06(土) 16:07:14 ID:/iKO1wmc0

国王「し、しかし国力が…」

(’e’)　魔王を倒せばモンスターの力も弱まる
　　　　そうなれば貿易も簡単になる。国交が栄えた方が、資源国としてのうちは有利だろ？
　　　　だったらこれは未来の投資だ。いずれすぐに返ってくる

国王「う、うむ…」

ジェリーマン「国王様、不肖ながらセントジョーンズ様の言う通りかと…」

国王「お主ら、最近息ぴったりじゃの…」



国王「わかった！オリハルコンを渡そう！」

( ；ﾟ∋ﾟ)　あ…ありがとうございます！


('∀`)　サンキューアホ王子！もうアホ王子って呼ばないようにするぜ！

ζ(ﾟーﾟ*ζ　うん！私もアホ王子とは二度と呼ばないよ！

(；’e’)　るせー！ここぞとばかりに言ってんじゃねえか！


　ﾄﾞｸｵたちは　オリハルコンの腕輪（貴重品）を手に入れた！

532 ：名も無きAAのようです：2012/10/06(土) 16:11:02 ID:/iKO1wmc0

ミ,,ﾟДﾟ彡　モンスターが城にいるなんて、驚いたな

ジェリーマン「ええ。この国はモンスターたちと共存しているんです。
　　　　以前はそんなこと考えられなかったのですが…それもこれも、ﾄﾞｸｵさんのおかげです」

ミ,,ﾟДﾟ彡　そうか…お前も頑張れよ！

ジェリーマン「ええ。あなたも、どうかお気を付けて」




('∀`)　じゃあなアホ王子！

(’e’)　処刑！

ζ(ﾟーﾟ*ζ　魔王を倒したら、また寄るよ

(’e’)　おう。モンスターのクレープ屋があるから、連れていってやるよ

ﾄﾞｸｵたちはジェルミア城をあとに。


('A`)　次は…アホ姫だ！

ζ(ﾟーﾟ*ζ　うん！スジャータ王国へ！


そして次なる目標、スジャータ王国へ向かった！

534 ：名も無きAAのようです：2012/10/06(土) 16:14:38 ID:/iKO1wmc0

スジャータ王国は、以前と変わりない町並みをしていた。

ﾄﾞｸｵたちは一直線に城へ。


国王「おお、勇者殿！また来てくれるとは光栄ですじゃ！」

('A`)　相変わらず肌真っ黒だな

国王「休日は釣りしかせんからな！ガッハッハッハ！」


国王「ハイン！勇者殿がおいでになった！出てこい！」


　「ええ。今行きますわ」


(；'A`)　ん…？


奥から現れたのは、綺麗に身なりを整えたハイン姫であった。
昔のがさつな印象が何処かへ消えてしまっている。


从*ﾟー从　お久しぶりです、ﾄﾞｸｵさん。デレさん

ζ(ﾟーﾟ*ζ　わぁー綺麗になったねー！

535 ：名も無きAAのようです：2012/10/06(土) 16:17:26 ID:/iKO1wmc0

从*＾ー从　あなたほどではありませんわ

('∀`)　お姫様らしくなったな


国王「まあ、積もる話もあるでしょう！
　　　私は別の部屋に行っているので、存分に話をなさってくださいな」


国王は兵士を引き連れて、部屋から出て行った。


从*＾ー从

('∀`)　四年も経つと変わるもんだな。以前は海の男ーイエー！って感じだったのに

从 ﾟ∀从

('∀`)　え？



从；ﾟ∀从　ああああああマジやってらんねー！
　　　　　　このクソ気持ちわりぃ喋り方どうにかなんねーかなチクショウ！

ζ(ﾟーﾟ；ζ　えぇぇぇぇぇ

(；'∀`)　イエーーーー変わってねーーーー！

538 ：名も無きAAのようです：2012/10/06(土) 16:20:28 ID:/iKO1wmc0

从 ﾟ∀从　こちとら生まれも育ちも海の男だぜ！？
　　　　　　だぁーれがクソめんどくせえお姫様だっつーんだ！

ζ(ﾟーﾟ；ζ　逆に安心したかも…

(；'A`)　何でお前姫に生まれたんだ…



( ；ﾟ∋ﾟ)　初めてお会いしましたが…こ、個性的な姫ですね

从 ﾟ∀从


从*ﾟ∀从　お、おい……このお方は？

('A`)　渋澤パーティのクックルさんだ。聞いたことあるだろ？



从*ﾟ∀从　あっ、あの…ようこそスジャータ王国へ…私はハインと言います…
　　　　　潮臭い国ですけどゆっくりなさっていってね…えへへ

(　ﾟ∋ﾟ)　え？あ…はい


('A`)　　　ζ(ﾟ−ﾟ*ζ

　ﾄﾞｸｵたちは　何か言いたげだ！

539 ：名も無きAAのようです：2012/10/06(土) 16:24:56 ID:/iKO1wmc0

从 ﾟ∀从　ちょうど良かった。最近は堂々と海に出られないから退屈で困ってたんだ
　　　　　　夜はしょっちゅうイカ釣りには行くけどよ

('A`)　モシャスで誰かを替え玉にでもして一生海に出ておけば？

从*ﾟ∀从　それいいな！

(；'A`)　真に受けんな



(　ﾟ∋ﾟ)　ハイン姫。お話中すみませんが、折り入ってお話があります

从；ﾟー从　は、はい…ﾓｼﾞﾓｼﾞ

('A`)　ζ(ﾟ−ﾟ*ζ


クックルは渋澤のことを説明する。


(　ﾟ∋ﾟ)　お願いします。どうか、渋澤を…

从；ﾟー从　えっと…あの…じゃあ、条件を…

(　ﾟ∋ﾟ)　何でもやりましょう

从*ﾟ∀从　じゃあ魔王を倒したら俺…じゃない、あたしと一緒に海に出て下さい！

( ；ﾟ∋ﾟ)　え？

540 ：名も無きAAのようです：2012/10/06(土) 16:28:28 ID:/iKO1wmc0

('A`)　え

ζ(ﾟ−ﾟ*ζ　え


从*ﾟー从　クックルさんって…あの、海の男って感じだし、海賊とか絶対似合いますから！

(　ﾟ∋ﾟ)　そ、それでしたら…別に、いくらでも…

从*ﾟ∀从　や、やった！ちょっと待ってて下さい！すぐ持ってきます！


('A`)　　ζ(ﾟ−ﾟ*ζ

　ﾄﾞｸｵたちは　オリハルコンのネックレスを手に入れた！


( ；ﾟ∋ﾟ)　いいんですか、国王に何も言わず持ち出しても…

从*ﾟ∀从　いいんですいいんです！偽物とすり替えておいたんで！どうせ誰も気がつかないし！
　　　　　　それより、絶対約束守って下さいね！

(　ﾟ∋ﾟ)　ええ。必ず


('A`)　海の男はどうしたんだ

ζ(ﾟ−ﾟ*ζ　溺死したっぽい。恋の海に

541 ：名も無きAAのようです：2012/10/06(土) 16:31:37 ID:/iKO1wmc0

('A`)　じゃあな。夜遊び（イカ釣り）もほどほどにな

从 ﾟ∀从　おう！今度来たら刺身食わしてやるよ！

ζ(ﾟーﾟ*ζ　お姫様のおつとめも忘れないでね


(　ﾟ∋ﾟ)　本当にありがとう。ハイン姫

从*ﾟー从　いいえ…私はただあなたの力になりたいだけです


('A`)　ζ(ﾟ−ﾟ*ζ



言いたいことも言えないまま、スジャータ王国を出てフサと合流する。


(　ﾟ∋ﾟ)　やったぞ！もうすぐ目標の分が溜まる

('A`)　あとは…あそこか。あんまり行きたくねえな…

ζ(ﾟーﾟ；ζ　そうだね…

(　ﾟ∋ﾟ)　次の王国に、何か問題でもあるのか？

542 ：名も無きAAのようです：2012/10/06(土) 16:34:36 ID:/iKO1wmc0

('A`)　問題っていうか、気まずいんだ…

ζ(ﾟーﾟ*ζ　きっと大丈夫だよ！渋澤さんのためにって言えば、きっと力になってくれる


('A`)　うだうだ言ってても仕方ねえか！よし、行こう！

ζ(ﾟーﾟ*ζ　うん！ウラヌス王国へ…ルーラ！



不安になりながらも、一同は大国、ウラヌス王国へ向かった。


('A`)　フサ、またちょっとお留守番な

ミ,；ﾟДﾟ彡ｶﾞﾙﾙﾙﾙﾙﾙ…

ζ(ﾟーﾟ；ζ　ごめんね。ここは人通りも多いから…

ミ,,ﾟДﾟ彡　ガウ！


フサを王国の外に残したまま、ﾄﾞｸｵたちは城下町を通り抜け、
城の方へ向かった。

('A`)　相変わらず人でごった返してんな

543 ：名も無きAAのようです：2012/10/06(土) 16:37:40 ID:/iKO1wmc0

人の波を抜けて城へ入る。

（正確には勇者ではないが）勇者だと門番へ告げると、
すぐに王の間へ通された。



国王「む…お主は」

(；'A`)　こんちゃーす


国王「忘れもせんぞその顔！わしのイベントから逃げ出した奴じゃ！」

ζ(ﾟーﾟ；ζ　昔のことは水に流しましょう？ね？

国王「ぐぬ…！まあ、よい。お主らも、旅の間に随分と成長したことがわかる。
　　　　打倒魔王が近づいたということで、許してやろう」


(　ﾟ∋ﾟ)　ウラヌス国王

国王「君は…クックルか！」

(　ﾟ∋ﾟ)　お久しぶりです

国王「元気そうじゃないか！渋澤が行方不明になったと聞いて、心配しておったぞ！」

544 ：名も無きAAのようです：2012/10/06(土) 16:40:18 ID:/iKO1wmc0

(　ﾟ∋ﾟ)　そのことなんですが…

国王「む？」


クックルは再び渋澤のことを説明した。


国王「……そうか……伝説の勇者といえど人の子。挫折することはままあるのだろう…」


('A`)　力を貸してくれないか？

国王「お主の頼みは癪じゃが、渋澤のためなら仕方がない！
　　　　おい、わしの王冠を持ってこい！」

兵士「はっ！」


(　ﾟ∋ﾟ)　ありがとうございます…国王！

国王「よい。お主らだけが苦労するのは、申し訳無い気持ちじゃった。
　　　　わしが出来ることなら力になろう」


(　ﾟ∋ﾟ)　これでおそらく、オリハルコンの剣が作れる！

('∀`)　へっへっへ。ちょろいもんだったぜ

545 ：名も無きAAのようです：2012/10/06(土) 16:42:00 ID:/iKO1wmc0

兵士「あの…王様」

国王「何じゃ」



兵士「そういえば王様の王冠は…ずっと前に盗まれたままですが」

国王「……あっ！ああああああああ！」

(；'A`)　え！？

国王「そうじゃ！お主らに賊を捕まえてもらおうと思ったけど、お主らが逃げたんじゃ！」

ζ(ﾟーﾟ；ζ　えー！じゃあオリハルコンは…

国王「無い！誰かが持っていった！」

( ；ﾟ∋ﾟ)　そんな…！



(；'A`)　……ということは？

国王「さっさと！王冠を！取り戻してこい！」

(；>ﾟAﾟ)>　け……結局かよおおおおおおおおおおお！

547 ：名も無きAAのようです：2012/10/06(土) 16:43:47 ID:/iKO1wmc0

イベントの手からは逃げられない。
それが、勇者の定めなのである。


(ﾟAﾟ)　もう勇者じゃないんすけど…

ζ(ﾟ、ﾟ*ζ　諦めよう……勇者様


(#'A`)　クッソー！何処の誰かは知らないが……こうなったら、絶対とっつかまえてやる！！！！


　('A`)　レベル88　モンスターマスター
　最大HP： 484
　最大MP： 0

　ζ(ﾟーﾟ*ζ　レベル93　賢者
　最大HP： 342
　最大MP： 308

　ミ,,ﾟДﾟ彡　レベル82　キラーパンサー
　最大HP： 694
　最大MP： 0

　(　ﾟ∋ﾟ)　レベル97　武闘家
　最大HP： 1401
　最大MP： 0

続く

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