('∀`)勇者��30174のようです 五話

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2 ：名も無きAAのようです：2012/09/14(金) 21:11:35 ID:x/lMho3k0

現在のステータス
所持金　25G

　('A`)　レベル3　勇者
　HP27／27
　MP0

　ζ(ﾟーﾟ*ζ　レベル3　踊り子
　HP20／20
　MP0



魔法をオーブを手に入れたﾄﾞｸｵ一行は、オスドニア大陸へ上陸するために
地下通路を目指すことにした。


('∀`)　宿屋でたっぷり寝たし、体力全快で気分いいぜ！

ζ(ﾟーﾟ*ζ　新大陸だね！わくわくするね！

('∀`)　おう！

3 ：名も無きAAのようです：2012/09/14(金) 21:14:35 ID:x/lMho3k0

　大アリクイ　が二体　人面蝶が3匹　フロッガーが一体　現れた！


(；'A`)　ζ(ﾟーﾟ；ζ


　ﾄﾞｸｵたちは逃げ出した！



(；'A`)　あっぶねー！死ぬ所だったぜ…

ζ(ﾟ−ﾟ*ζ　これじゃあ地下通路に辿りつくまでに死んじゃうよ！

('A`)　安心しろ。こんなこともあろうかと、忍び足を会得しておいたんだ

ζ(ﾟーﾟ；ζ　勇者の覚える技じゃないよそれ！

しかし現実は甘くなく、ﾄﾞｸｵの忍び足をもってしても
道中に現れるモンスターたちによって、行く手を阻まれてしまった。

4 ：名も無きAAのようです：2012/09/14(金) 21:18:25 ID:x/lMho3k0

('A`)　駄目だ。詰んだ

ζ(ﾟーﾟ；ζ　もぉー。今日もそれなの？

('A`)　大体西の塔でスライム以外から逃げ回ったのが駄目だったんだ

ζ(ﾟーﾟ*ζ　今更でやんすよ…



('A`)　よし…

ζ(ﾟーﾟ*ζ　どうする？

('A`)　レベルを上げるぞ！

ζ(ﾟーﾟ；ζ　やっぱりそれしかないのね…

('∀`)　だが知性派勇者の俺だから、無駄に上げたりはしないぜ
　　　　レベルは最低限にしておいて、所持金を増やして装備を調えるんだ！

ζ(ﾟーﾟ*ζ　流石希代の物ぐさ勇者！

('∀`)　褒めてるつもりかー

5 ：名も無きAAのようです：2012/09/14(金) 21:20:55 ID:x/lMho3k0

大がらす「最近暇だなー」

大がらす「そうだな。この辺りの勇者も少なくなったし」



(`A´)　うおおおおおおお！

大がらす「うお！？何か変な奴が来るぞ！」

ζ(ﾟ、ﾟ*ζ　薬草と経験値よこせやああああああ！

大がらす「何かせこいこと言ってる！」


二人は簡単に倒せるようになった大がらすに狙いを定め、
薬草と経験値をひたすら増やしていった。

時々所持金節約のために野宿をしたりして、


一週間後。


('A`)　貯まった！120G！

ζ(ﾟーﾟ*ζ　結構時間かかったね

6 ：名も無きAAのようです：2012/09/14(金) 21:23:22 ID:x/lMho3k0

('∀`)　しかも…

ζ(ﾟーﾟ*ζ　レベル上がった！


所持金　120G

　('A`)　レベル4　勇者
　HP32／32
　MP0

　ζ(ﾟーﾟ*ζ　レベル4　踊り子
　HP25／25
　MP0



('A`)　MPは相変わらずだけどなあ

ζ(＾ー＾；ζ　私たちって魔法の素質ゼロなんですかね

('A`)　かもなあ


貯まったお金で二人はかわの盾を二つ購入（中古で）。
防御力面での心配は少なくなった。

7 ：名も無きAAのようです：2012/09/14(金) 21:28:08 ID:x/lMho3k0

('A`)　いいか。作戦を決めておくぞ

ζ(ﾟ−ﾟ*ζ　あいよ！

('A`)　大アリクイは二匹まで。魔法使いが出たら逃げる
　　　　人面蝶は三匹まで。バブルスライム用の毒消し草は二つしかないから留意

ζ(ﾟ−ﾟ*ζ　ほいよ！

('A`)　基本的に四匹以上のモンスターパーティと出くわしたら即逃げる！
　　　　これで完璧だ！

ζ(ﾟ−ﾟ*ζ　そいや！


綿密な計画と下準備さえしておけば、全滅はそうそうありません。
ダンジョンに行くときは用意しすぎるということは無いのです。　　by勇者マニュアル


('A`)　勇者マニュアルにはダンジョンの攻略法も書いてあった
　　　　いわゆる右手法というやつだ

ζ(ﾟーﾟ*ζ　なんじゃいそりゃ

('A`)　右手側の壁に沿って歩いていけば、迷うことなく出口に辿り着けるって寸法だ

ζ(ﾟーﾟ*ζ　へぇ〜へぇ〜へぇ〜

8 ：名も無きAAのようです：2012/09/14(金) 21:32:48 ID:x/lMho3k0

('A`)　しかしあえてこれを無視する！

ζ(ﾟーﾟ；ζ　マジで！

('A`)　分かれ道に出くわした場合、より歩かなければならなそうな道が基本的に正解らしい
　　　　宝箱を取り逃す危険性は高いが、ダンジョンを早く抜けるためには仕方ない

ζ(ﾟーﾟ*ζ　それも勇者マニュアルに書いてあったの？

('A`)　イギスの図書館で読んだ「ダンジョンをいともたやすく攻略するえげつない方法」
　　　　っていう本に書いてあった

ζ(ﾟーﾟ*ζ　そう…



('A`)　何はともあれ地下通路にまで行かなければ話にならん！
　　　　薬草は十分持ってるが、基本的に全逃げで行くぞ！

ζ(ﾟーﾟ*ζ　イクゾ！

妙な方向性の決意新たに、ﾄﾞｸｵパーティはイギスを出発した。

9 ：名も無きAAのようです：2012/09/14(金) 21:35:49 ID:x/lMho3k0

地下通路はイギスから東に向かった場所にある。

道中、三回ほどモンスターに出くわしたが、
レベルが上がったことで逃げやすくなり、とにかく逃げ回った。



('A`)　よし、着いたぞ

ζ(ﾟ−ﾟ*ζ　体力全快で辿り着けたね！

('A`)　ダンジョン内ではキメラの翼が使えないから、慎重に行くぜ
　　　　基本的に逃げでな！

ζ(ﾟ−ﾟ*ζ　格好悪いね！


地下通路の傍には無人の管理小屋があった。

二人は管理小屋を素通りし、地下通路へ続く階段を下りていく。

10 ：名も無きAAのようです：2012/09/14(金) 21:39:00 ID:x/lMho3k0

下りて少し進むと、すぐに扉へ突き当たった。
押してもびくともしない、固い鉄の扉である。


(；'A`)　おかしいなあ。ここを進めないとオスドニア大陸には行けないんだが

ζ(ﾟーﾟ*ζ　オーブだよ勇者様！

('∀`)　ああ、これか！


オーブをかざすと、うんともすんともしなかった扉が、

(；'A`)　お、おおっ

ζ(ﾟーﾟ；ζ　凄い

二人の目の前で、音もなく消滅した。


(；'A`)　そうだ、これは一分で元通りになっちゃうんだ
　　　　今の内に通り抜けるぞ！

ζ(ﾟーﾟ；ζ　うん！

11 ：名も無きAAのようです：2012/09/14(金) 21:43:32 ID:x/lMho3k0

　ｽﾞｽﾞｽﾞｽﾞｽﾞｽﾞｽﾞｽﾞ…　ｽﾞﾝ


('A`)　……………

ζ(ﾟ−ﾟ*ζ　どうしたの？勇者様


(；'A`)　いや、もう帰れないのかなって思って

ζ(ﾟーﾟ*ζ　オーブ使えばいつでも帰れるよ

('A`)　いや、違うんだ

ζ(ﾟーﾟ*ζ　ほぇ？


('A`)　今までずっとアイリスで暮らしてきて、今回初めて町を出たんだ
　　　　初めて野宿して、初めてモンスターと闘って、初めてダンジョンに行って…

('A`)　これからオスドニア大陸なんていう全く未知の場所に行くわけだろう
　　　　そしたらさ、俺、どうなっちゃうんだろうなってさ…


ζ(ﾟーﾟ*ζ　見て勇者様！キノコ生えてる！食べれるかな？

(；'A`)　俺の感傷を掻き消さないで！

12 ：名も無きAAのようです：2012/09/14(金) 21:46:26 ID:x/lMho3k0

ζ(ﾟ、ﾟ*ζ　んー、よくわかないんけど


ζ(ﾟーﾟ*ζ　私、ずっと旅に憧れてたのって、そういうのが好きだからなの

('A`)　そういうの？


ζ(ﾟーﾟ*ζ　だって、見たことのない景色を見ることができるんだよ！
　　　　　　　凄い楽しみじゃん！

(；'A`)　あらまあポジティブな子…


ζ(ﾟーﾟ*ζ　モンスターもどんどん強くなるだろうし、魔族と闘うとかって考えると
　　　　　　　何か途方に暮れちゃいそうだけど…今がすっごい楽しいの！
　　　　　　　だから、きっと大丈夫だよ

('A`)　……そうなあ


('∀`)　まあ、何とかなるか

ζ(ﾟーﾟ*ζ　なりまふ！

13 ：名も無きAAのようです：2012/09/14(金) 21:49:40 ID:x/lMho3k0

('A`)　いよっしゃあ！いっちょやってみっかぁ！

ζ(ﾟーﾟ*ζ　おめぇの出番だ！ﾄﾞｸｵ！

('A`)　ちょっと古かったかな

ζ(ﾟーﾟ*ζ　問題ねえべ



二人は希望を胸に抱き、地下通路の奥へと歩を進める。


彼らの背後で、鉄の扉がまた閉じようとしていた。


閉じる寸前に、彼らを尾行している人影が、
滑り込むようにして地下通路へ侵入したことを、彼らは知らない。

14 ：名も無きAAのようです：2012/09/14(金) 21:52:51 ID:x/lMho3k0

ﾄﾞｸｵパーティ、現在地下通路にて奮闘中。



モララーパーティ。
港町にて、オスドニア大陸行きの船を発見。
乗せてもらえるように交渉中。



そして世界中の勇者たちが、今もなお、魔王城を目指して旅を続けていた。



所持金　0G

　('A`)　レベル4　勇者
　HP32／32
　MP0

　ζ(ﾟーﾟ*ζ　レベル4　踊り子
　HP25／25
　MP0

続く

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