/ ,' 3 「皆さんが静かになるまで5分かかりました」のようです 下校時間
426 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/31(日) 01:55:26.83 ID:56idyF4a0
    



   




            〔第23話〕






                                             

431 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/31(日) 01:58:01.39 ID:56idyF4a0
  



    

  ―――30年前......






             

438 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/31(日) 02:02:22.78 ID:56idyF4a0
         


l从・∀・ノ!リ人 ハジャー


 私は、誰もが認める 最 強 の掃除屋だった。


 齢10歳ながら、完成された武を持ち。
 ハジャー と暢気な声を上げながら、対峙する者の命を無邪気に奪っていた。



l从>∀<ノ!リ人 ハジャー!やっぱり殺しは最強なはじゃー!


 己の両腕を、軽く振るうだけで、
 誰もが恐れ、死に、私を称えていた。


 そんな絶頂期の時の事だ。


 ―――荒巻殺害の依頼が入ったのは。


   

446 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/31(日) 02:06:32.50 ID:56idyF4a0
      

l从・∀・ノ!リ人 はじゃー、荒巻なはじゃ?



/ ,' 3「……だとしたら?」


 当時、荒巻はまだ教職に就いておらず、
 己の呪われし、力を奮い、ヤクザの世界でかなり有名だった。

 調子に乗りすぎた、ヤクザの粛清。
 よくある、仕事だった。

 


l从^∀^ノ!リ人 だとしたら、ぶっころすはじゃー!


 評判通りだとしたら、それなりに楽しめるかも。
 とペロリと舌を舐めた。

 ……ま、私が力を抜けば、の話なのだが。

451 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/31(日) 02:09:44.31 ID:56idyF4a0
     

 予想通り、荒巻はそこそこ強かったが
 私との差はかなりあった。


/ ,' 3「ハァハァ......」


l从>∀<ノ!リ人 はじゃー!中々ヤルはじゃー!


 適当に力を抜き、徐々にいたぶり
 五体を砕き、舌を切り取り、睾丸を潰した時の事だった。


l从・∀・ノ!リ人 よし、もうそれなりに楽しんだし ぶっ殺死はじゃー


 それが、起こったのは。

452 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/31(日) 02:11:53.20 ID:56idyF4a0
          

 トドメをさそうと、近寄ったその時。
 


/ 。゜ 3 ギンッッ!!


 荒巻の双眸が、一際ギロリと鋭くなった。


l从・∀・ノ!リ人 !


 悪寒を感じたのは一瞬。
 その一瞬をついての事だった。

 そこから、先は良く覚えていない。

457 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/31(日) 02:14:22.41 ID:56idyF4a0
       
  
 次に気がついた時、私が見た私は
    

l从;∀;ノ!リ人 はじゃー!はじゃー! 


 泣きながら、脱臼した肩を支え逃げ駆けていた、自分の姿。


 たかが、肩を脱臼しただけである
 相手は重症である。

 それなのに、それなのに。




l从;∀;ノ!リ人 はじゃー!はじゃー! 


 私は生まれて初めて闘争に恐れを感じ
 癒えない傷を心に刻み、初めての敗北、逃走を味わったのだ。

460 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/31(日) 02:17:39.84 ID:56idyF4a0
       

 あの時なにがあったのか、詳しくは覚えていない。
 いや.........覚えて居ちゃいけない、だから脳が記憶をけしたのだろう、私はそう思う。


 それから、荒巻に植えつけられた“恐怖”をとりのぞく為に


l从・∀・ノ!リ人 はじゃー!


 髪の毛をパンチパーマにした。


@@@
@・∀・ノ@.. はじゃー!

 身体を、鍛えた。


 @@@
@#_、_@     
 (  ノ`)  はじゃー!


 そして、“最強”に相応しいよう、自分の性格を変えた。

    

464 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/31(日) 02:19:14.93 ID:56idyF4a0
       

 @@@
@#_、_@   あいつら  
 (  ノ`)  “流石兄弟じゃ勝てねェよ”


 語気を強めるのも


 @@@
@#_、_@   
 (  ノ`)  “エフッエフッエウッ!!!”

 空気を歪めながら、盛大に笑うのも



 @@@
@#_、_@   
 (  ノ`)  “――いい玩具じゃねえか”


 強者を、演じ殺気を振りまくのも



   

468 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/31(日) 02:23:17.56 ID:56idyF4a0
        

 @@@
@#_、_@   
 (  ノ`)  「―――すべて、すべて荒巻を畏れてるが為」


 あの振る舞いは己に対する絶対的自信からきているのではない。
 その、身を覆う筋肉の鎧は自己を更に兄弟にする為に備えたのではない。


 あの日失った“気概”を
 荒巻に植えつけられし“恐怖”を

 紛らわす為、ごまかす為に、付け加えられたもの。



 故に、故に母者は確信する。



 @@@
@#_、_@  あいつら
 (  ノ`)  「流石兄弟、いや、誰にも勝てる訳ねェ、荒巻にはよ...」

 それは己をも含むのか?
 自己に対する質問に、母者は答えられずに居た。
 その答えはきっと――未だ抱え持つ傷を胸に、母者は急ぐ。

474 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/31(日) 02:28:12.62 ID:56idyF4a0
      


  ――――― ガ ラ ガ ラ ガ ラ ァ ア ア ――――――




 戦場の、床が崩れ落ちる。



(;゚∀゚)(何故だ……何故床が崩れる)

 あまりに強い攻撃の余波で?いや、それは違う。
 瓦礫と共に、下階に落ちながら、思考。

(;゚∀゚)(もしや――)

 ジョルジュの誤算、受け継いで、
 成長するのは、何も自分自身だけではない。


(;゚∀゚)「おれが受け継いだように、
    荒巻もあの土壇場で弟者から“化頸”を受け継ぎ...否、盗み、モノにし
    2つの究撃を地に受け流した――?」


 それならば、説明がつく。
 攻撃を受けたはずの荒巻の姿が見えず、この状況に至った理由。

477 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/31(日) 02:33:18.61 ID:56idyF4a0
      

(;゚∀゚)「フザけるなよ!!
    あれ以上ない程の攻撃だったのに......」


(; ∀ )「フィレンクトが...命を賭して作ったチャンス......
    ギコから受けついだ技に人外たちの技術、覚悟を集め放った一撃

    そして、ドクオの命を賭した一撃……
    どれもが至高、どれもが究極それが完璧なタイミングであわさった!」


( ;∀;)「そうだろ!?あれ以上なにがあるってんだ!!」


(  ∀ )「あれで死なねェなんて……ふざけんな......ふざけんなよ…」



 土ぼこりの中、落下しながらジョルジュは吼える。


(# A )「……」


 ドクオは、あの一撃で力を使い果たしたのか
 崩壊した左腕から、血を流しながら、気絶、落下していた。

484 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/31(日) 02:40:46.67 ID:56idyF4a0
      

(  ∀ )「く......」

 
 己の右拳を、見る。

 初撃の虎砲で崩壊していたのを無理して
 慣れぬ頸を織り交ぜ使ったのだ。

 指は親指と、中指を残し、他はすべて吹き飛び
 欠陥、神経、砕けた骨が、皮膚を破り、飛び出ている。


(  ∀ )「.....ぁ...」


 自分がもう闘えない事を悟ったと同時、
 荒巻が何故見当たらなかったかを知る。

 目線の先、階下。


/ V 3 ニィィ...

 あの笑みを、浮かべて、荒巻。


(  ∀ )「.....そりゃいねェはずだよな......
     下でおれが落ちてくんの待ってんだもんよ...」

486 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/31(日) 02:44:47.47 ID:56idyF4a0
     

 ――が、そんな静寂を切り裂く音。



 そして、存在。


/ V 3 !!


 気配を察した荒巻から、笑みが消える。

 一回の窓を突き破り、現れた影。

 グニャ〜〜〜〜
 現れた者の余りの闘気に歪み、木霊する大気。



 @@@
@#_、_@  
 (  ノメ) 「〜〜〜お邪魔ァ...!」


 魔人の前に、闘神が現れたのだ。

493 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/31(日) 02:48:54.10 ID:56idyF4a0
    

 ―――――そして、ほぼそれの同時に現れたのは。


(;-_-)「え?」


 ぶち抜かれた床を見て、
 2階から驚きの声を発す、“カギ”を持ちし少年。


(;゚∀゚) 

 二人の対峙を、見ながらジョルジュは1階に落下。
 次いでガラガラと、瓦礫が崩れ落ちる。


 @@@
@#_、_@  
 (  ノメ) 「久し振りだな……ッッ!!」


 崩れ落ちる世界の中で、互いが互いだけを、見つめていた。


/ V 3 「見えぬ......とも伝わるものがある...」

/ V 3「ほほほ...懐かしき、あまりに懐かしいぞ!」

500 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/31(日) 02:52:59.24 ID:56idyF4a0
   

   

  ━━━━━━━━━━━━━━━━

  (;-_-)            (;゚∀゚) 

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         ______∧,、__/ V 3


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 @@@
@#_、_@  
 (  ノメ)_______∧,、__   


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 すべての役者がついに集い、そして五時間目終了の鐘が鳴り止む。
 放課後へと物語は進む、そして最期の闘いが始まろうとしていた。

                               〔第23話:終〕


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