/ ,' 3 「皆さんが静かになるまで5分かかりました」のようです 四時間目 その1
504 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/20(水) 14:19:33.58 ID:G67qriN60
  
 見れば、変わらず体中から血は流れ出て、目も塞がったままだ。
 体に変異が見られたといっても、同じく疲労が見て取れる。

 先ほどの荒巻と大きく違う部分、それは心。


/ V 3「ウ゛ア゛ァ゛ア゛ア゛ア゛」


 地を揺るがす、雄たけび。
 人ではとうてい持ちえぬ本気の殺気を込めて。

 さっきまでの荒巻は狂人ながらも、まだ人の域に居た。
 しかし、今目の前にいる荒巻は最早人ではない。

 獣、いや
 
 ――――魔人


 変わり果てた荒巻の真髄に触れた弟者は



(´<_`;)「ぐう…」


 怯む。
 その隙を荒巻は逃す訳も無く。




506 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/20(水) 14:20:44.78 ID:G67qriN60
   



(;´_ゝ`)「弟者!」



/ V 3「うがあああああ!!」



 雄たけびと共に、襲い掛かった。

 同時に4時間目の始業をつげた、チャイムが鳴り響く。


 長い長い4時間目が始まろうとしていた。





〔4時間目:開始〕




513 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/20(水) 14:31:09.66 ID:G67qriN60
     
 二つの影が、近づく。

 どちらかともなく、切りかかる。
 薙ぐ、払い受ける、打ち返す、間合いを開ける。
 
 二つの影が、遠のく。

 ジリジリと、牽制しあったかと思えば
 
 凍結する空間を裂くような上段からの、切りかかり。
 だが斬撃は届くことなく、目標の回避により空振り。

 隙をつき、相手が切りかかってくるが
 ケリで、相手を吹っ飛ばす。


 カキンカキーン......ザッシュカキ、ジリ.......

 二人の刀は、打ち合う。

 カキンカキンカキン。

 感情を乗せて、或いは性欲を乗せて。

 二つの刀は絡まりあう。
 廻り、刻み、廻り、刻み、廻り、刻み、廻り、刻み

 カチカチカチカチ
 二つの影は再び近づきあい身を重ねる。




515 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/20(水) 14:34:41.52 ID:G67qriN60
        



(´・ω・`)「いい刀だ―――」



 薙ぎ、受け、払い
 又、打ち返し、相手が防御る。

 刀を右手で扱いながら
 何合か目の打ち合いの最中、ショボンはふと言葉を零した。


(´・ω・`)(代々内藤家に伝わる名刀‘ナイトウ’)


(´・ω・`)「軽くて、とっても扱いやすいね、
      初めて手にしたと思えないほどぼくの手に馴染むや」

 打ち合い、払う。


(´・ω・`)「やっぱり、この刀はブーンなんかじゃ勿体ないね
      と、いうかこんないい刀あったのに、荒巻に負けたってどうよw」




516 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/20(水) 14:41:26.74 ID:G67qriN60
   

(´・ω・`)(しかし、いいのは刀だけじゃないね)


(´・ω・`)「ふっ!!」


 腕を遠心力の力にまかせ放つ
 女の死角からの一線。

 内藤流の技の一つ、‘円斬’


川 ゚ -゚)「疾ッ―――」


 しかし、初見でそれを軽々さばく、クー。
 
 国内最強の剣術の名家内藤家の跡継ぎより内藤家の極意を熟知し、
 己が手足のように刀を扱う僕に、なんなくついてくるこの女。


 刀を試す為に、敢えて全力は出していなかった。
 が、この女も僕に合わせて敢えて力を抑えてくる。


(´・ω・`)(それで、僕についてくるか)

 再度間合いを広げ、刀をペロリと、一舐め。




523 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/20(水) 14:54:46.59 ID:G67qriN60
     
(´^ω^`)ニコォ...


 笑う。


 幼き頃から、女体と金以外興味がない僕だったが
 刀の打ち合いには、心惹かれるものを感じていた。


 生ちょろい拳の決闘などとレベルが違う
 当たれば、即、死もあり得る刀での打ち合い。

 一振り、一振りに魂が篭っていて至極当然。

 ならば、互いに魂を込めた、命を懸けた決闘時生じる、
 双方の一振り同志がぶつかる時奏でられる、打ち合いの音は、魂の音と言えるだろう。


 キーンキーンカンカーン

 打ち合い。


 カキンカキーン......ザッシュカキ、ジリ.......

 殺しあう。




526 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/20(水) 14:57:18.30 ID:G67qriN60
        
 

 会話なんてものと、レベルが違う。


 極限の緊張と、両者のこれまでの人生が織り成す
 究極で、濃厚で、妖艶で、究極のコミュニケーション。

 
 死と正の狭間で行うkらこそ、知れる事もある。

 だからこそ、僕は心底思う、クーが
 

(´・ω・`)「いい女だ」    と。





 心の底から、そう思う。




531 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/20(水) 15:13:16.82 ID:G67qriN60
   

 打ち合う時、に刀を通じて伝わってくる。
 彼女の持つ高尚な、思想。



(´・ω・`)(自分の力量への自信、王たるものの考え、プライドが高く
      かといって自己を過信している訳でなく――)



 考えながら、打ち合う。
 そして、また生じたうち合いにより、ショボンはより強く彼女を知る事となる。

 そんなショボンに構う事もなく、


 多少吊り目である、瞳を強く凛と輝かせ、
 クーはショボンを見据え、間合いを計り刀を振った。



川 ゚ -゚)「ふんっ!」

 真っ直ぐで力強い一振り。

 ショボンは思考の海に漂いながら、それを横から薙ぐ。




532 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/20(水) 15:14:57.53 ID:G67qriN60
        

 ―――カキンッ


 と、また刀同士がぶつかり合った。


(´・ω・`)「………」


川 ゚ -゚)


 打ち合う瞬間、クーの顔を見た。

 形のよい鼻、凛々しく、
 蛾美な眉が人形のように美しく、そして表情を持ち合わせずそこにあった。

 動く事で、空気が揺れ、風が舞い、その長く美しい漆黒の髪の毛を揺らしていた。

 打ち合う事で、多少汗をかいたのか
 鼻腔をくすぐる女性特有の甘い香りに混じり汗の匂いが伝わってくる。



 彼女は、とても美しかった。




536 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/20(水) 15:21:04.51 ID:G67qriN60
      

 そんな彼女を見て、ショボンは


(*´^ω^`)c。゜(あー、ぶち犯してえ)


 激しく欲情。


(*´^ω^`)c。゜(強気な女を屈服させて犯すのがぼくすきなんだよなーw)


 モリモリと股間に現れる。
 勃起山(山頂18センチ)を隠す事もなく。


(*´^ω^`)

 打ち合う。


(*´^ω^`)

 打ち合う。

 刀に、淫らな欲望をのせて。




545 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/20(水) 15:28:13.86 ID:G67qriN60
    

川 ゚ -゚)「――下衆が」



 言いながら足を止める。

 当人たちにとっては小競り合いのようなうち合いだが、
 しかし、それでも十分に激しく、戦場となっていた生徒会室はズタボロになっていた。


(*´^ω^`)「あれあれ、僕がなにを刀にのせて斬りかかったか
      もしかして伝わっちゃったのかなー?w」



川 ゚ -゚)「知っていたくせに」


 かつて高級感を備えていた、
 生徒会長専用の机に腰をかけながら、クーは答える。


(*´^ω^`)「ふひ、フヒヒヒヒ」


 クーの反応に、ショボンは股間山を山頂20センチまでに高ぶらせた。




551 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/20(水) 15:33:46.51 ID:G67qriN60
     


川 ゚ -゚)「で、この茶番劇はいつまで続けるつもりだ?」



(*´^ω^`)「おぉ?僕が手、抜いてるの
      気付いてて付き合ってくれたんだ?やっぱクーにゃんはやさしいなあw」


 ショボンの察し通り、クーは手を抜いているショボンに気付き、
 敢えて力を抑えることでショボンの茶番に付き合っていた。


川 ゚ -゚)「……別に、負けた時、それを言い訳にされでもしたら、つまらんからな」


(*´^ω^`)「やっさしいなーw尿道ペロペロしたいw」


(*´^ω^`)「ごめんねー、僕さ、刀同士で打ち合うのが好きなんだけど」

(*´^ω^`)「はじめから全力でいくと、大抵打ち合う前に決着ついちゃって」

(*´^ω^`)「はじめは手ぇ抜くことにしてるんだ」




557 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/20(水) 15:38:45.73 ID:G67qriN60
    

(*´^ω^`)「それに、この刀も試したかったしね」


 手に持つ、蒼く輝く名刀‘ナイトウ’



(*´^ω^`)「いやー、予想以上にいい刀だったよ」


(*´^ω^`)「それに、クーちゃんも予想以上にいい女だった」


(*´^ω^`)「ははは!いいいい尽くしで勃起しちゃったよw僕w」


 いいながら、更に股間を盛り上げるショボン。
 ズボンはパチパチと音をたて、ファスナーが壊れそうであった。


川 ゚ -゚)「お気に召してくれたようで、なによりだ」


 おどけて股間を強調させ、言い放つショボンに、クーは手を握り締め口を開く。
 鋭い視線をショボンの股間に向けそう言う。
 言葉の端に侮蔑を漂わせていた。




565 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/20(水) 15:46:52.29 ID:G67qriN60
      
(*´^ω^`)「だけどね、一つだけ残念な事があったんだ」

川 ゚ -゚)「ほう、それはなんだ?」

(*´・ω・`)「クーちゃんだよ、クーちゃん、君の事!」

(*´・ω・`)「あ、女として失格とか、そんなんじゃないよ?
      さっき言ったように、今すぐぶち殺して脳みそすすりながら犯したいくらいだしさw」

(*´・ω・`)「問題があるのは、女としてでなく、武人として」


川 ゚ -゚)「ほう」

 ショボンの言葉に、クーがピクリと眉を動かす。


(*´・ω・`)「なんで?って顔してるねw表情を出すクーちゃんもかわいくて、僕好きだな
      たしかにそうだね、クーちゃんは全力を出してない、でも僕ほどになるとワカっちゃうんだ」


 幼き頃から影として活躍するよう、教育を施され刀の化身と成るまで
 内藤流の極意を身に叩き込まれたショボン、変態ながらも腕は一流である。


(*´・ω・`)「打ち合ってみてワカった、身のこなし、間合いの取り方、どれをとっても超一流」

(*´・ω・`)「でも、肝心の刀の使い方がそれほどよろしくない
      僕と比べると、短小包茎って感じだね、刀も銘刀なんだろうけど、ナイトウに比べると落ちるし」




566 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/20(水) 15:52:03.18 ID:G67qriN60
   

(*´・ω・`)「だからそろそろ―――」


(*´^ω^`)「決着つけよっか!」



川 ゚ -゚)「――――ッ!!」

 ビリビリビリ......
 ショボンの持つナイトウから発せられる先ほどとは次元が違う量の剣気。



川 ゚ -゚)(なるほど、これがこの変態の実力という訳か)

 一人得心する、クー。


(*´^ω^`)「アッヒョw死姦するために出来るだけ体壊さないつもりだけど」

(*´^ω^`)「跡形も無く消えちゃったらごめんね!」



川 ゚ -゚)「ふむ、それはいまから全力で戦おうという言葉ととっていいのだな?」




570 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/20(水) 15:55:03.15 ID:G67qriN60
     


(*´^ω^`)「そういうことwま、クーちゃんも本気だしても僕には―――」


川 ‐-‐)「わかった」


川 ゚ -゚)「その言葉をまっていた」


 良いながら、生徒会長の机から、なにかを取り出す
 次の瞬間クーの手にあったのは



 /| 
//:::|
‖:::|
‖:::|
‖:::|
‖:::|
⊆⊇川 ゚ -゚)
 Q.ノ、    
 ‖
   
 極大の、野太刀であった。




582 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/20(水) 16:02:56.54 ID:G67qriN60
     

川 ゚ -゚)「全力とあらば、これを使わせて貰おう」


 クーの手にある野太刀が電灯の光を受けて、鈍く光った。

 それは野太刀というにしても、あまりに長大すぎる一振り。
 少なくとも、それを扱うクーの身長はゆうに超えている。


 クーのあの細身の腕でどう扱うのか、まともに振る事叶うのだろうか。
 しかも別の意味で妖しいのが、
 その刀自体が、クーの闘気に共鳴し、刀身が震えているのだ。


(;´^ω^`)「な、なにそれ!」

 とりだされた自分のイチモツより大きなクーの武器を見て、驚きを隠せないショボン。


川 ゚ -゚)「私の獲物だ、お前の茶番に付き合い
     あわせていたのは実力だけでない、武器もだ」

川 ゚ -゚)「お前の目算、あれは正しい、普通の刀で戦えば九分九厘お前に勝ち目はなかっただろうな」

川 ゚ -゚)「だが、お前が刀を使っていたから、それにあわせて私も刀で闘っただけであって
     私は刀を普段使わない、使ってまともに闘ったのは今日が始めてだ」

(;´^ω^`)「はじめてで…あれ!?」




587 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/20(水) 16:08:50.81 ID:G67qriN60
       


川 ゚ ー゚)「これより重いものを持った事がなくてな
      刀は軽すぎて、扱いづらい」


 ブンブンと感触をたしかめるように、クーが野太刀を振るう。
 ウム、とクーは顔を崩した。


川 ゚ -゚)「尚、私もお前内藤流のように、この野太刀を使えば
     剣に気を移すことができる、これで相手として不足ないだろう?」




(´^ω^`)「たしかに…」

 篭った声で、ショボンが呟く。


(´^ω^`)「成程……」

 腹の底から、搾り出したような声で


(´^ω^`)「マーベラス!」

 呟く。




592 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/20(水) 16:15:23.73 ID:G67qriN60
   

(´^ω^`)「サプライズイベントを用意してるなんて、流石だよクーにゃん
     驚きを演出するのが、いい女の証だよね、眼球なめたい」


(´^ω^`)「驚いたよ、そして認めよう、マーベラス
     まさかあの身のこなしで刀を使ったのが初めてだなんて、誰が想像できただろうよ」


(´^ω^`)「刀も良し、女としても良し、そして武人としても良しとくれば……
      良しのポンじゃないか、しあわせだよ、僕はw
     これほど嬉しいことはないよ……ふふ、僕ちゃんうれしい」


川 ゚ -゚)「ふむ、この野太刀を持った私相手でも、勝てるというのか?」


川 ゚ -゚)「面白いならば試―――」


(´^ω^`)「あー!ちょっと待ってよ!僕にもさせてよ!発表会!」


川 ゚ -゚)「発表会だと...?」

(´^ω^`)「そうそう、僕もクーにゃんのような隠し持ってる武器があるんだって!」




596 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/20(水) 16:19:05.64 ID:G67qriN60
  


川 ゚ -゚)「武器?そのナイトウ以上の刀を持つというのか?」


川 ゚ -゚)(或いは、刀以外の武器を?いや、考えづらい
     刀を専門に扱う内藤家の人間であるなら、刀が至上の武器であるはず

     小太刀や槍を扱う流派でもあると記憶しているが、やはり本流は刀
     私のように刀に以上に扱える武器があるとは考えにくい)     



川 ゚ -゚)(だとすると、行き着くのは)



川 ゚ -゚)「あの名刀、ナイトウ以上の刀を―――」


 静かな旋律が、クーを襲う。




598 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/20(水) 16:22:29.17 ID:G67qriN60
   

(´^ω^`)「あ、いやいや、誤解させるような言い方でごめんね」


(´^ω^`)「ナイトウは使うよ、これはいい刀だ手放せない
      でもナイトウのほかにも、武器を使うという事だね」


川 ゚ -゚)「つまり、それは世に言う」


 二刀流、武蔵が創りだしたという、究極の闘法。


川 ゚ -゚)「だがしかし、内藤流は一刀流の流派のはずだ」



川 ゚ -゚)「その内藤流の人間であるお前が――」


(´^ω^`)「そう、たしかに内藤流は一刀流さ
      ・ ・
      先代まではね」




607 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/20(水) 16:28:38.94 ID:G67qriN60
     

(´^ω^`)「―――と、言うより、さっきまでは、だ」


 いいながら手を動かすショボン
 次いで、ジィィ―......という音が聞こえてくる。


川;゚ -゚)「まさか」

 予感に、汗が一滴垂れる。


(´^ω^`)「クーちゃんのサプライズを聞くまでは僕も一刀流だった」

(´^ω^`)「でも、君の素性をして、僕は一周り進化したんだ」

 ジィー......... 音はまだ続く。


(´^ω^`)「そして、編み出した究極の闘法」

(´^ω^`)「君の野太刀に比べると、小さいかもしれないけど、なかなか可愛いやつなんだ」

(´^ω^`)「これが...武蔵を越える、僕の二刀流だ!!!」

 ジィー......という音が途絶えたと同時
 刹那、それは顔をだした。




608 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/20(水) 16:28:56.19 ID:G67qriN60
     


川;゚ -゚)「ばかな!やめろ!」


 もう1本の刀、それは、そう―――


     (*´^ω^`)
     /⌒   `ヽ
    / /    ノ.\_n      マイサンッッ!!!
    ( /ヽ   |\___E)   
     \ /  _, |
      (   _~"" ̄ ̄ ̄つ))
      |   /,~~~ ̄ ̄ ̄
      |  / /
      (  ) )   
      | | /      
      | | |           
     / |\ \
     ∠/   ̄




620 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/20(水) 16:36:42.99 ID:G67qriN60
     


(*´^ω^`)「それは・・・ちんぽと呼ぶにはあまりにも大きすぎた。
      大きく、厚く、重く・・・それはまさにちん塊だった」


 出しながら、自己紹介を始めるショボン。


川;゚ -゚)「.........」


 いつも冷静なクーも、これには言葉を失う。


(*´/ω//`)「やだ!ちょっと男子じろじろみないでよ!」


 死姦は何度か経験したが、
 生きている人間の前でマイサンを晒したのは初めての事だとショボンは思い出し、
 茹蛸のように顔を赤らめ、恥じらいを見せた。
 


川;゚ -゚)「おい...お前正気か?」

 そんなショボンを気にもかけず、クーは問いかける。




627 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/20(水) 16:42:04.84 ID:G67qriN60
  


(´^ω^`)「勿論、正気さ」


 クーに見つめられることで、ショボンの息子はピクピクと羞恥に震え。
 その大きさは30センチにも達しようとしていた。



(´^ω^`)「僕のベストはね」


 「ベスト?なんの?」とクーは質問を挟もうとしたが、構わずショボンは続けた。


(´^ω^`)「25センチ」


(´・ω・`)「25センチだったんだ、いままでは
      でも、この闘法で闘うときめ、きみと対峙した今、もう30センチに届こうとしている」



川;゚ -゚)「.........」

 クーは、再度言葉を失った。




634 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/20(水) 16:46:19.26 ID:G67qriN60
      


川;゚ -゚)「だからどうしたというのだッ!!
     ちんこがデカくなれば強くあんるとでもいうのか!!」


(´・ω・`)「強くなるさ」


 即答。
 受け答えしながらも、ショボンのマイサンは形を変え、大きくなり続ける。


川;゚ -゚)「打ち合えるとでもいいたいのか!」


 「それはムリさ」呟きを零し、ショボンは続ける。


(´・ω・`)「人より大きく、固いと自負している僕のマイサンでも
      きみの刀と打ち合うのは無理さ、おそらく切れてしまう」

 
川;゚ -゚)「だったら...!なぜ二刀流などと!」




639 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/20(水) 16:52:03.02 ID:G67qriN60
      
川;゚ -゚)「武器ではないでないか!打ち合えぬのなら!」


 そうだ、ショボンが言ったとおり
 打ち合いが出来ないのなら、それは武器ではない、弱点だ。
 想いを籠め、叫ぶ。

 
 しかし、その余りに妥当な意見を受けて
 ショボンは――――

               ワ ラ
(´^ω^`)ニコリ   ―――嘲笑った


川;゚ -゚)「!!」


 生まれ、すぐ王の身に生まれたクーにとって、
 初めて受ける、嘲笑。

 動揺するクーを見て、ショボンは諭すように、言葉を発す。

(´・ω・`)「打ち合えるから武器であり
     打ち合えぬのなら武器ではない―――」


(´・ω・`)「それでは、浅い余りに浅い」




643 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/20(水) 16:57:31.45 ID:G67qriN60
    

(´・ω・`)「武器とはなんだ、相手を切り殺せる道具か?」


(´・ω・`)「―――否、僕はそう思わない」


(´・ω・`)「むしろ、僕はそれしか出来ぬ武器など、武器とは思わない」

(´・ω・`)「覚悟」


 ピィィン、言いながら息子をブルンを上下させるショボン。


川;゚ -゚)ビクゥ

 思った以上跳ね上がった
 ショボンの息子を見て、クーが嫌な汗を垂らす。


(´・ω・`)「日本人は、だれでもサムライだ」

(´・ω・`)「刀は持たなくとも、股間に誰しも武器を持ち日々暮らしている」

(´・ω・`)「息子とは、男であるという覚悟を立てる事、
     それを露出するという事は、僕なりに、覚悟を示すということだ」

     「キミを、全力で殺るという誓い―――」




647 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/20(水) 17:01:50.31 ID:G67qriN60
      

川;゚ -゚)「変態なりの背水の陣と言いたいのか!?」

川;゚ -゚)「だとすれば余りに愚直!」

川;゚ -゚)「あるかどうかわからぬメリットに対し、弱点を露出させるデメリットは大!」

 行き場のない不安をかき消したい一心で、クーは吼える。



(´・ω・`)「――――それだけで、ない」

(´・ω・`)「手に持つナイトウは、君の体を切り裂く刀」

(´・ω・`)「そして、もう一刀の僕の刀、マイサンは」

(´・ω・`)「君の心をかき乱し、きりつける刀だ」


川;゚ -゚)「!!」


(´・ω・`)「事実、いつも冷静であり、王たるオーラを放つキミ」

(´・ω・`)「だがしかし、いまはどうだろう」

(´・ω・`)「変態にあたふたする、ただの少女じゃないか?」




651 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/20(水) 17:07:07.51 ID:G67qriN60
   
(´・ω・`)「体を傷つけるだけが武器じゃない」

(´・ω・`)「僕の両刀、それは―――」


(´・ω・`)「体を切り刻む為の‘ナイトウ’」

(´・ω・`)「精神を切り刻み、破壊する‘マイサン’」

(´・ω・`)「精神と肉体、どちらにも傷をつける」

(´・ω・`)「二刀一心、それが僕の二刀流」

(´^ω^`)ニコ 「最強だろ?」



川;゚ -゚)「………」

 ショボンの笑みを受け、クーは―――

川 ゚ー゚)「そうだな、最強だ」

 笑み、で返した。




653 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/20(水) 17:12:03.90 ID:G67qriN60
      

川 ゚ -゚)


 確かに、そうだ。
 一見変態行為としか、うつらないが

 彼の行動は理に叶っている。

 彼が、マイサンを出して強くなった訳ではない。
 むしろ弱点をさらけ出しているのだから、弱くなっている。

 だが、それまでショボンを唯のエサとしか見ていなかったにも関らず。
 彼がマイサンを取り出す事で、私は変わった。

 いままで見たことの無いタイプの敵とであった事で
 ひどく取り乱した、王たる自分が、である。


川 ゚ -゚)(目に見えない強さ――、か)

 感じた事の無い、新種の強さを持つショボン。
 

川 ゚ -゚)(考えを改めねば、勝てぬかもしれぬな)

 王者は、風格を取り戻しつつあった。




655 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/20(水) 17:18:48.50 ID:G67qriN60
      
川 ゚ -゚)「一つ、聞きたい」

 クーは訊ねる。


(´・ω・`)「どうしたんだい?」

川 ゚ -゚)「君の持つ二刀の内1つ、‘マイサン’が心を攻撃する武器であるなら
     なぜ、私が動揺している内に攻撃しなかった?
     説明などしても、君に理がないとおもうのだが?」

(´・ω・`)「そうだね、説明したのに
      特に理由なんてないんだけど...敢えていうのであれば」


(´・ω・`)「……負けた時、それを言い訳にされでもしたら、つまらんないからね」


川 ゚ー゚)「成程、気が合うな」

(´・ω・`)「どうも」


 返答を聞くやいなや、間合いを広げ
 スタスタと軽快にステップを踏みはじめるクー。手に持つ野太刀を躍動させ、剣気を放つ。


 対するショボンも手にナイトウを構え、息子を露出したまま制止した。
 空気が、凛、と張り詰める。




658 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/20(水) 17:22:51.28 ID:G67qriN60
      


川 ゚ -゚)(私に無い強さを持つ彼)

 つまり、彼を倒せば


川 ゚ -゚)(私は、更に強くなれる……!)

 感ぜられる強の予感に、クーは身をぶるりと奮わせた。


 荒巻ばかりでない、此処にもいた
 猛者がいた―――!


川 ゚ー゚)


 クーは自然と笑っていた。
 久々に全力で戦える予感に、狂喜しているのだ。




659 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/20(水) 17:27:14.14 ID:G67qriN60
     

(´・ω・`)(やはり、強いね)


 ビリビリと大気が切り裂けんばかりの
 クーの剣気を正面から受けながら、ショボンは思案する。


(´・ω・`)(だけど、そんな強く、美しいきみだからこそ、死姦するのに意味がある)


 ブルリ、身が震える。
 ショボンもまた、クーと対峙できて、嬉しいのだ。

 対峙しながら、ナイトウを鞘に収める。


(´・ω・`)(最初から、全力でいく―――)

 その構えは、余りに優雅で、尊大であった。


川 ゚ -゚)(美しい)
 
 見ている、クーが見とれてしまう程。
 
 星砕きと対を成す、内藤流抜刀の奥義、電光
 内藤流が、剣の道では最強と呼ばれる所以である。




662 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/20(水) 17:32:21.68 ID:G67qriN60
   

川 ゚ -゚)「抜刀の構え、ならば此方から攻めるのがマナー、かな?」

(´・ω・`)「ご自由に」


 刀を腰に当て、腰を深く落とし、
 半身の状態で、クーの方を向く。


川 ゚ -゚)「そうか、ならば行かせてもらおう」

 野太刀を肩に当て、体勢を整える。


川 ゚ー゚)「存分に死合おうぞ!!!」


 クー影が教室に舞う。
 ショボンが、目を見開く。


 四時間目も半ば

 荒巻 VS  流石兄弟の裏
 
 もう一つの人外の勝負が始まろうとしていた―――。





戻る】 / 【次へ
inserted by FC2 system