('∀`)勇者30174のようです 二十七話
- 732 :名も無きAAのようです:2012/09/28(金) 20:20:15 ID:0AFnXRdU0
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所持金 876G
('A`) レベル23 勇者
HP87/155
MP0
ζ(゚ー゚*ζ レベル25 踊り子
HP54/124
MP0
(;'A`) くっ…なんて滅茶苦茶な奴だ
ζ(゚ー゚;ζ 勇者様、大丈夫!?
(;'A`) ああ。お前の方こそ、大丈夫なのか
ζ(゚ー゚*ζ 私は大丈夫だよ。ありがとう…
ブラッディマリー「だからくっつくなって言ってんだろがああああ!」ブチブチブチブチブチブチブチブチ
ブラッディマリーの魔法力は凄まじいレベルにまで達していた。
怒りと共に上昇する魔力は既に限界を突破している。
- 733 :名も無きAAのようです:2012/09/28(金) 20:24:04 ID:0AFnXRdU0
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(;'A`) クソ!これがいわゆる鬼女ってやつか!いや、藻女の最終形態か!?
惜しむらくは、こんなに目立つ奴なのにAAがついてないってことだ!
まるで勝てる術が思いつかない。
限界を突破した彼女の魔力は、それでも上昇を続けている。
おばけキャンドル(頑張れ…ブラッディマリーさん!)
ナイトウイプス(リア充は全員爆破してくれ!)
草葉の陰で城のモンスターたちも応援していた。
ブラッディマリー「はぁ…はぁ……」
(;メ'A`) もう…これまでか……
ζ(゚ー゚;ζ 勇者様!
度々デレをかばい、魔法の直撃を浴びたため、ドクオの体力は底を尽きかけていた。
- 735 :名も無きAAのようです:2012/09/28(金) 20:28:22 ID:0AFnXRdU0
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立ってられなくなり、その場に崩れ落ちる。
ζ(;ー;*ζ 勇者様!
(;メ'A`) デレ…お前だけでも逃げろ…
ζ(;ー;*ζ やだよー!勇者様が死ぬなら私も…
(;メ'A`) お前が死んだら…誰が俺のタンスに隠した秘蔵ビデオを処分するんだ…
いとこのよっちゃんにもあげないといけないし…
ζ(;ー;*ζ だから誰なのよいとこのよっちゃんてー!
ブラッディマリー「」ブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチ
ブラッディマリー「殺っ……!」
( ;"ゞ) ブラッディマリー!やめるんだ!
ブラッディマリー「あぁ!?何よ!?」
- 736 :名も無きAAのようです:2012/09/28(金) 20:31:44 ID:0AFnXRdU0
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(;'A`) 国王…!
( ;"ゞ) わしが彼らにお前を倒せと頼んだんだ!悪いのはわしだ!もうやめてくれ!
ブラッディマリー「そんなの関係ないわよ!幽霊は幽霊らしくしてな!」
( ;"ゞ) うう、すまない勇者よ…!
元はといえば私が成仏しなかったのがいけなかったんだろう…!
( ;"ゞ) 妻があまりにも可愛すぎたから…成仏できなかった私が悪かったんだ!
ブラッディマリー「」ブチブチブチブチ
( ;"ゞ) 私と妻があまりにも愛し合いすぎていたから…!
ブラッディマリー「」ブチブチブチブチブチブチブチブチ
- 737 :名も無きAAのようです:2012/09/28(金) 20:36:56 ID:0AFnXRdU0
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( "ゞ) 妻と二人っきりになる度にそりゃあもうお互いを貪り尽くすように愛し合っていたから!
ブラッディマリー「」ブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチ
( "ゞ) 百万回の愛してるなんかよりもずっとずっと大切にするものがあって
俺は何も言わず抱きしめたから妻は俺の腕の中で幸せな女になっていたから!!!
ブラッディマリー「」ブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチ
ブラッディマリー「切れた…あたしの中で何かが…決定的な何かが………」
(;'A`) 何だ!?
ζ(゚ー゚;ζ 空間が歪んでく…!
ブラッディマリーの以上に高まった魔力が、辺りの空間を引き込み始める。
- 738 :名も無きAAのようです:2012/09/28(金) 20:41:39 ID:0AFnXRdU0
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ブラッディマリー「うおおおおお力が…溢れて……!」
凄まじい魔力であった。
辺りに四散した魔力が爆発し、魔力の鼓動が地響きを鳴らすほどの。
ブラッディマリー「リア充よ……全員爆発しろおおおおおおおおお……お?」
だが、長くは続かなかった。
ブラッディマリー「な…何!?力が抑えきれない!」
( "ゞ) ブラッディマリー…お前は強い。だが、強すぎる力は己を滅ぼす
魔力を内包させることが出来ず、内側から瓦解してしまったんだ
(;'A`) 何故か急に解説役しだした!国王意外に多才だ!
- 740 :名も無きAAのようです:2012/09/28(金) 20:46:38 ID:0AFnXRdU0
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ブラッディマリー「そんな馬鹿な!爆発するのはリア充だと相場が決まって…!」
('A`) ということは、お前やっぱリアルがあんまり充実してないんだな…
ζ(゚ー゚;ζ 勇者様!しっ!
ブラッディマリー「」ブチンッ
ブラッディマリー「しまっ…ぐあああああああああああ!!」
両手を広げた瞬間、胸の辺りが急速に膨らみ始めた。
やがて抑えきれない魔力が体に穴を開け、破裂音に似た音が響く。
猛烈な閃光を発しながら、彼女は歪んだ空間の中へ消えていった。
ζ(゚ー゚;ζ か、勝った……!
( "ゞ) 悲しいものよ。リア充を憎む気持ちが、己自身を滅ぼすとはな
モテぬ者の末路とは、こうも醜いものなのか…
(;'A`) 酷い言い様だな…
- 741 :名も無きAAのようです:2012/09/28(金) 20:52:50 ID:0AFnXRdU0
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.......;;;;ゞ) ありがとう…勇者よ。これでわしも成仏できる…
地下の図書室、一番奥の赤い棚の裏を調べてみるがよい。さらばだ…
('A`) 嫁さんと仲良くやれよー
ドクオは レベル26に上がった!
デレは レベル27に上がった!
さっそく地下の図書室に向かい、言われた通り赤い本棚の裏の壁を調べた。
かなり薄い壁らしく、叩けば簡単に壊せそうだ。
さっそく剣の柄で叩き壊し、中を物色すると、鍵のかかっていない金庫が見つかった。
鍵はデルタ国王があらかじめ外してくれていたようだ。
('A`) なるほどな、これは気がつかない
ζ(゚ー゚*ζ どんな金銀財宝なのかな?ワクワク
('∀`) ティヒヒ。これで俺も億万長者だー
- 742 :名も無きAAのようです:2012/09/28(金) 20:55:45 ID:0AFnXRdU0
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金庫を開けた、その瞬間であった。
(;'A`) !?
ζ(゚ー゚;ζ 何!?
以前にも聞いたような風切り音。
そしてまた、二人の間を何かが走った。
(;'A`) あの影は国王じゃなかったのか!?
ζ(゚ー゚;ζ 勇者様!金庫の中が…!
(;゚A゚) うおっ!空じゃねえか!
二人は慌てて近くを探索したが、既に逃げてしまったらしく、
何の気配も感じられなかった。
(;'A`) クッソーーーー!ほとんどただ働きじゃねえか!
ζ(゚ー゚;ζ やーもうっ、新しい服買えると思ったのにぃー!
- 743 :名も無きAAのようです:2012/09/28(金) 20:58:50 ID:0AFnXRdU0
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「ふっふっふ、やっと見つけたぜ」
爪'ー`)y‐ これだけ宝があれば、カンダタ様に認めてもらえるぜ!
結局宝は手に入らなかった。
ドクオたちが得たのは、たったの100Gと、王妃の写真だけである。
次の日、町人Aに国王のことを話した。
( "ゞ) そうか…俺の先祖が…
('A`) モンスターもいなくなったみたいだし、たまには城に寄ってみたら?
( "ゞ) ああ。そうしてみよう
- 745 :名も無きAAのようです:2012/09/28(金) 21:02:00 ID:0AFnXRdU0
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ζ(゚ー゚*ζ それと、これ
( "ゞ) む…この写真は
('A`) 一応それはデルタ国王の形…
( *"ゞ) 俺の妻の写真じゃないか。どこで撮ったんだよぉ〜
('A`) ζ(゚−゚*ζ
( *"ゞ) やっぱ可愛いから写真も撮りたくなるだろぉ〜?
('A`) ああ……可愛かったから、つい!
ドクオは空気を読んだ!
( ^ω^) もう行ってしまうんですかお?
( ^ω^) この辺りに来たら、また寄ってきて下さいお
('A`) おう。データベースの更新とやらも、ちょくちょくしてやるよ
( ^ω^) 勇者の数も、最近はどんどん少なくなってきたお…
君たちには期待してるお!
- 747 :名も無きAAのようです:2012/09/28(金) 21:06:18 ID:0AFnXRdU0
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( ^ω^)ノシ ( ^ω^)ノシ ( ^ω^)ノシ
('A`) じゃーなー(誰が何号なんだろう)
データベースの更新も済ませて、ドクオたちは町を出発した。
比較的、ここから近い場所に、一つの小国があること知っていた。
('A`) これくらいの距離なら、今日の夕方には着くだろう
ζ(゚ー゚*ζ モンスターに会ったら、なるべく逃げないで倒そうね!
('A`) 経験値に貪欲になったな
ζ(゚ー゚*ζ ううん、だってお金が欲しいから
('A`) お金に貪欲になったな
ζ(^ー^*ζ(早くお金貯めて、新しいお洋服買って、勇者様に褒めてもらうんだぁ〜)
―――ブチブチブチ―――
ζ(゚ー゚*ζ ?
- 748 :名も無きAAのようです:2012/09/28(金) 21:10:04 ID:0AFnXRdU0
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('A`) それにしても、幽霊って本当にいるんだな…
もしかしてモンスターや魔族の幽霊もいるのかな
ζ(゚ー゚*ζ そうだったら怖いけど…勇者様が守ってくれるんだもんね?
('∀`) おー任せとけー
――ブチブチブチブチブチブチブチブチ――
('∀`) …何か聞こえたような気が
三体目のボスも撃破し、旅も好調といえるだろう。
ただ一つだけ、気がかりなことがあった。
('A`)(勇者が減ってる…か)
今まで出会った勇者たちの無事を、心の中でそっと祈る。
('A`)(ショボンと兄者以外が無事でありますように…)
- 750 :名も無きAAのようです:2012/09/28(金) 21:19:51 ID:0AFnXRdU0
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次なる目標は、
ζ(゚ー゚*ζ ジェルミア王国!
('∀`) 気張っていくぞーい
ζ(゚ー゚*ζ うん!
現在、「二人の王子」がいるとして騒然となっているジェルミア王国へ、
事情を知らない二人が向かう――――。
所持金 1054G
('A`) レベル26 勇者
HP173/173
MP0
ζ(゚ー゚*ζ レベル27 踊り子
HP135/135
MP0
続く
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