('∀`)勇者30174のようです 五十七話
898 :名も無きAAのようです:2012/10/08(月) 17:05:57 ID:5Jdk7Smo0

 ( ・∀・) レベル102 勇者
 最大HP: 825
 最大MP: 231
  _、_
 ( ,_ノ` )y━・~レベル102 戦士
 最大HP: 853
 最大MP: 169

 ( ゚∋゚) レベル97 武闘家
 最大HP: 1401
 最大MP: 0

 ミ,,゚Д゚彡 レベル82 キラーパンサー
 最大HP: 694
 最大MP: 0

 ('A`) レベル88 モンスターマスター
 最大HP: 484
 最大MP: 0

 (´・ω・`) レベル99 僧侶
 最大HP: 586
 最大MP: 278

 ('、`*川 レベル167 魔法使い
 最大HP: 650
 最大MP: 8491




900 :名も無きAAのようです:2012/10/08(月) 17:08:08 ID:5Jdk7Smo0

 ζ(゚ー゚*ζ レベル93 賢者
 最大HP: 342
 最大MP: 308

 爪'ー`)y‐ レベル74 盗賊
 最大HP: 203
 最大MP: 0



(´・ω・`) 残念だったな!この僧侶兼勇者という一流の中の一流が相手だ!

( ・∀・) いや…全員で行こう

('A`) 何だその肩書きは

ζ(゚−゚*ζ 急にしゃべり出したね

(;´・ω・) うるさい!僕の存在感が異様に薄いから喋るしかないだろ!



(´・ω・`) さあ、正義の鉄槌を喰らうのだ魔族よー!

( ;・∀・) ば、馬鹿!一人で飛び出すな!

(;'A`) たく…




901 :名も無きAAのようです:2012/10/08(月) 17:10:01 ID:5Jdk7Smo0


一人で特攻を仕掛けたショボンに続き、ドクオとモララーが駆ける。


(´・ω・`) 喰らえ!


 ショボンの攻撃!


【+  】ゞ゚) ぐあー!やられたー!


 モンスターを倒した!


('A`) え

( ・∀・) え

爪'−`)y‐ え

ζ(゚−゚*ζ え

ミ,,゚Д゚彡 え

(´・ω・`) え?




904 :名も無きAAのようです:2012/10/08(月) 17:13:33 ID:5Jdk7Smo0


【+  】ゞ゚) いやーやられた!参りました


(´・ω・`) かっ……



(´^ω^`) 勝ったぁー!魔族を倒したー!

( ;・∀・) ちょ、ちょっと待て!お前何を企んでる!

【+  】ゞ゚) 何も企んでませんよ。戦いは苦手なんです

(;'A`) どう考えてもまだ戦えるだろ!

【+  】ゞ゚) ちょっと無理かなあ。今の攻防で足ひねっちゃったし

ζ(゚、゚;ζ 攻防…?


(´・ω・`) このショボン様の一流の技が魔族を圧倒したということだ
      素直に僕の強さを認めることだな



( ;・∀・) ぐっ…いまいち納得がいかんが、今は先を急ぐ
      こいつは放っておこう




908 :名も無きAAのようです:2012/10/08(月) 17:17:44 ID:5Jdk7Smo0


【+  】ゞ^) 魔王様はこの上にいますよー

( ;・∀・) まともに取り合うなよ!さあ行こう!



圧倒的スピードで魔族を圧倒した才能に溢れて顔もイケメンの
ショボンが魔王への道を切り開いたのだ。


(´・ω・`) 彼がいなければ打倒魔王などは夢に終わってしまっただろう…っと

(;'A`) 今手記を書くな!

ζ(゚ー゚;ζ 全部終わってからにして!


奥の階段を駆け上がり、最上階を目指す。

一段ずつ上る度に、さらに障気が濃くなるのを感じた。



そして……


( ・∀・) ……ここか




911 :名も無きAAのようです:2012/10/08(月) 17:20:50 ID:5Jdk7Smo0


巨大な扉の前で、モララーたちは立ち止まった。



( ・∀・) この奥に、いるぞ

('A`) …ついにここまで来たのか

爪;'ー`)y‐ うぅ…念願の魔王だ…!絶対倒してくれよ!

(´・ω・`) 他力本願過ぎるだろ

ζ(゚ー゚;ζ この日のために、魔法を覚えたの。絶対勝つからね!

ミ,,゚Д゚彡 ガゥ!



( ・∀・) …開けるぞ


魔力によって制御された不思議な扉であった。

モララーが扉に触れると、巨大な扉は自動的に開いていった。
部屋はとてつもなく広く、奥にカーテンによって仕切られた台座が見える。




913 :名も無きAAのようです:2012/10/08(月) 17:25:13 ID:5Jdk7Smo0


 「よくぞここまでたどり着いた」



静かな、しかし頭の中に響いてくるような声が聞こえた。



 「嬉しいぞ。私は退屈していた…何もかもが順調過ぎてな」



( ・∀・) 姿を見せろ…魔王!



カーテンが開き、ついに魔王が姿を見せた。


( ФωФ) ようこそ、魔王の間へ。私が魔王、ロマネスクだ


身に突き刺さるような魔力の波動で、正面に立っているだけでも辛い。
魔王と呼ばれた者の圧倒的な存在感がそこにあった。


(;'A`) こいつが…ロマネスクか




914 :名も無きAAのようです:2012/10/08(月) 17:27:24 ID:5Jdk7Smo0

( ФωФ) 君たちの噂はかねがね聞いているよ
        勇者モララー


( ・∀・) むっ…


( ФωФ) 賢者、デレ


ζ(゚、゚*ζ 私を、知ってるの?


( ФωФ) お前は、モンスターマスターのドクオだな?


(;'A`) 自己紹介はいらねえみてえだな


( ФωФ) そして、僧侶のショボン。キラーパンサーのフサ


(;´・ω・) 一緒くたにするな!あと最初に言え!

ミ,#゚Д゚彡 グルルルルルルルルルル―――――!


( ФωФ) それから………




915 :名も無きAAのようです:2012/10/08(月) 17:32:14 ID:5Jdk7Smo0

爪'ー`)y‐ この世界最速のオレ様がトリだとはな!流石によくわかってるぜ!


( ФωФ)




( ФωФ) お前たちがいずれここに来ることはわかっていた

爪;'ー`)y‐ おーい。魔王さーん。おーい?



( ФωФ) かつて魔界までたどり着いた人間たちは、三人しかいなかった
       しかし奴らとて、魔王城までにはたどり着けなかったのだ


( ФωФ) よくぞそこまで強くなった。モララーたちよ


( ・∀・) 俺は……一度、冒険を諦めた。今俺がここに立てているのは、
      俺だけの力ではない

( ・∀・) お前には無いものを、俺たちは持っている。俺たちは勝つ!


( ФωФ) 威勢がいいのは嫌いではない。絶望の色が、より濃く際立つからだ




919 :名も無きAAのようです:2012/10/08(月) 17:39:05 ID:5Jdk7Smo0

モララーは剣を引き抜き、魔王へかざした。


( ・∀・) 行くぞ

( ФωФ) 来い―――滅びの中へ誘ってやろう


そして、決戦が始まる。





モララーたちが魔王と戦いを始めた頃、
すでにペニサスたちの戦いは佳境を迎えていた。


('、`*川 イオナズン!ベギラゴン!マヒャド!メラゾーマ!

(メ._凵j 煉獄の火炎よ、全てを飲み込め!


ペニサスは攻撃魔法しか使えない。
しかし防御と攻撃を一度に行い、相手の魔法を防ぎきっている。

火力の差は、攻撃の量で補うしかなかった。




920 :名も無きAAのようです:2012/10/08(月) 17:46:02 ID:5Jdk7Smo0

('、`*川 グランドクロス!

(メ._凵j ジゴスパーク!


二人の力は拮抗しているといっていい。



('、`*川 ハァ…ハァ…

(メ._凵j もうお仕舞いか?

('、`*川 そうかな…まだ始まったばかりじゃない?

(メ._凵j いや、終わりだ



三月ウサギが一気に魔力を溜める。

それを見たペニサスも、全ての魔力を使うつもりで精神の集中を始めた。



(メ._凵j マダンテ! ('、`*川

魔力の波動がぶつかり合い、閃光がほとばしった。




922 :名も無きAAのようです:2012/10/08(月) 17:51:13 ID:5Jdk7Smo0

('、`;川 あ…


敵は魔界最高の魔法使い。
魔力の絶対量に、どうしても差が出てしまう。


ペニサスのマダンテは、徐々に圧されていた。



(;メ._凵j グッ……


('、`*川(!怯んだ!?)


始まってからずっと優勢を誇っていた三月ウサギの魔力が突然弱まる。
ペニサスは全身の魔力を投じ、魔力の波動を押し返した。


(メ._凵j 甘い


だが、それも一時の夢であった。
ペニサスのマダンテは向きを変えられ、あさっての方向へ着弾した。




924 :名も無きAAのようです:2012/10/08(月) 17:54:19 ID:5Jdk7Smo0

三月ウサギの後ろで巨大な爆発が鳴り、土砂が空を舞う。



(メ._凵j 跳ね返すだけが、防御ではない

('、`;川 ……………



ペニサスの魔力はほとんど尽きかけていた。

対して、三月ウサギはまだ余裕がある。


(メ._凵j 今のマダンテに、ほぼ全ての魔力を費やしたな

('、`*川 ええ…もう、私に勝つ術は無いわね

(メ._凵j これで終わりだ



('、`*川 ……え?


言い終わった直後、三月ウサギはその場に崩れ落ちた。
まだ魔力は十二分にあるというのに、急速に気配が薄れていく。




925 :名も無きAAのようです:2012/10/08(月) 17:58:00 ID:5Jdk7Smo0


ペニサスは三月ウサギの傍に駆け寄っていった。



(メ._凵j …お前の勝ちだ

('、`;川 どういうことよ

(メ._凵j いずれにしろ、私は死にゆく定めだった

('、`;川 ………まさか、病気?

(;メ._凵j グッ……


三月ウサギは口元に手を当て、咳き込み始める。
手の中で血を吐いたのがわかった。


(メ._凵j ……いや、これは呪いだ

('、`;川 ……………

(メ._凵j 魔族の禁忌を犯し、神の裁きが下ったのだ

('、`;川 あんた…死にかけたの体で、私と闘っていたの…




927 :名も無きAAのようです:2012/10/08(月) 18:04:00 ID:5Jdk7Smo0

(メ._凵j 魔族として生まれた。だから、魔族として死ぬだけだ

('、`*川 ……………………

(メ._凵j …………それと、質問の答えを言おう


(メ._凵j 私は大勢の人間を殺した。だが…レモナを殺したのは、魔王だ

('、`;川 …っ!

(メ._凵j あの日…オスカーテルミノを襲撃したとき、確かに私もいた
     だが私はただの目くらまし。まさか影で魔王が動いていたとは、誰も思わなかっただろう

('、`;川 どうして…どうしてなの。だってあんたは…人間と…



(メ._凵j さあ…どうしてなのだろうな

('、`;川 ……………


(メ._凵j これでも、私は満足している。魔族として生まれ、禁忌を犯しながら、
     しかし魔族として死ねる

('、`*川 ……そう




928 :名も無きAAのようです:2012/10/08(月) 18:06:42 ID:5Jdk7Smo0

(メ._凵j お前がどのように生き、どのように死ぬか…あの世で見ておこう

('、`*川 ………私は、魔族でも人間でもない

(メ._凵j む…

('、`*川 私は私。ただ、それだけ

(メ._凵j ………それでいい




('、`*川 じゃあね……お父さん

(メ._凵j さらばだ…我が娘よ




ペニサスは魔王城に向かって走り出した。

地面に伏ながら、彼女の背中を見ていた三月ウサギは、
やがて力尽き、深い闇へ意識を落としていった。




930 :名も無きAAのようです:2012/10/08(月) 18:07:42 ID:5Jdk7Smo0

 ( ・∀・) レベル102 勇者
 最大HP: 825
 最大MP: 231
  _、_
 ( ,_ノ` )y━・~レベル102 戦士
 最大HP: 853
 最大MP: 169

 ( ゚∋゚) レベル97 武闘家
 最大HP: 1401
 最大MP: 0

 ミ,,゚Д゚彡 レベル82 キラーパンサー
 最大HP: 694
 最大MP: 0

 ('A`) レベル88 モンスターマスター
 最大HP: 484
 最大MP: 0

 (´・ω・`) レベル99 僧侶
 最大HP: 586
 最大MP: 278

 ('、`*川 レベル167 魔法使い
 最大HP: 650
 最大MP: 8491




931 :名も無きAAのようです:2012/10/08(月) 18:09:15 ID:5Jdk7Smo0

 ζ(゚ー゚*ζ レベル93 賢者
 最大HP: 342
 最大MP: 308

 爪'ー`)y‐ レベル74 盗賊
 最大HP: 203
 最大MP: 0


続く


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