( ^ω^)ブーンは世界最強を目指すようです
- 1 名前: ◆3s3KbAb92E :2009/08/24(月) 00:00:21.40 ID:PS6f3OU90
-
彼は願っていた。
最強になりたい。
彼は思っていた。
全ての物の頂点に立ちたい。
男であれば、誰もが憧れる事。
そして彼は、ついに重い腰を上げる。
果たして彼は、最強たれるのだろうか。
- 3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/24(月) 00:01:22.54 ID:PS6f3OU90
- Round 1
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┌─┐ ┌─┐ |::::::| |....|
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| l、,,/ /',. ‐ '二一勹 |::::::|Z |..|
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(;^ω^) l、__/ l .` ー 、 |::::::| |....|
V ノ> `ー-、 /  ̄ ̄ ̄ ̄
││ // _,/ ,ノ KESHIGOM
┛┗ ∠-- 二 - ''´
Horizon Naito
- 5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/24(月) 00:03:14.92 ID:U+8BD8/+0
- ( ^ω^)「決めたお。
今日より僕は、最強を目指すお」
( ^ω^)「まず最初の相手は消しゴム、お前だお」
( ^ω^)「お前にはここで最強への踏み台となってもらうお!」
( ^ω^)「クックック……。
……!?」
消しゴム「……」
(; ^ω^)「なんて恐ろしい威圧感だ……ッ!
立っているだけで、倒れてしまいそうな……!」
(; ^ω^)「僕はこいつに、勝てるのかお……ッ!」
fight!
- 7 名前: ◆3s3KbAb92E :2009/08/24(月) 00:04:54.67 ID:PS6f3OU90
- ( ^ω^)「まずは僕から行かせて貰うお!」
( ^ω^)「必殺!
ライダーキィーック!
とうっ!」
( ^ω^)「どうだ―――何ィッ!?」
何かに気圧され、ブーンは素早くその場から飛びのく。
(; ^ω^)「あのままだったら俺がやられていた……!」
ブーンはじりじりと、距離を開ける。
(; ^ω^)「消しゴム、侮れない奴だ……!」
消しゴム「……」
- 9 名前: ◆3s3KbAb92E :2009/08/24(月) 00:07:10.38 ID:PS6f3OU90
- (; ^ω^)(どうする……?
このままじゃ勝負はつかない。
だが――)
消しゴム「……」
(; ^ω^)「迂闊に動いたら、負ける……!」
(; ^ω^)(……クッ、このままチャンスを待つしかないのか……!?)
消しゴム「……」
(; ^ω^)(消しゴムの野郎、この状況でも顔色一つ変えねえ……)
(; ^ω^)「俺は喧嘩を売る相手を間違えたのか……!?」
- 11 名前: ◆3s3KbAb92E :2009/08/24(月) 00:11:51.30 ID:PS6f3OU90
- (; ^ω^)「このままじゃ、負ける……!」
(; ^ω^)(ヤツを打ち破るには――)
( ^ω^)「そうだ、切ればいいんだお!」
( ^ω^)「カッターは確か机の中に……!」
ブーンは机に飛びつき、勢い良く引き出しを開ける。
ガラッ!
(; ^ω^)「な、何ィ――ッ!
カッターが練り消しで固められてやがる!」
そこにあったのは、無残にも練り消しによって束縛されたカッターであった。
(; ^ω^)(自分の弱点を把握して先手を打って来やがった……!
なんて奴だ……、消しゴム)
(; ^ω^)「くそ……、こうなれば、あれを使うしか……!」
- 13 名前: ◆3s3KbAb92E :2009/08/24(月) 00:15:59.47 ID:PS6f3OU90
- ( ^ω^)「必殺……!」
ブーンは構えを取り――。
J^ω^し⊃ ひぐちカッター
(⊃ )
/ ヽ
消しゴム「……」
しかし、消しゴムは微動だにしない。
(; ^ω^)「なにっ、ひぐちカッターを耐えただと!
……くっ、ネタの鮮度が古かったか!
あの糞一発芸人め……!」
- 15 名前: ◆3s3KbAb92E :2009/08/24(月) 00:21:00.01 ID:PS6f3OU90
- (; ^ω^)「もう奴に抗う手段は残されていないというのか……!」
(; ^ω^)「くそ、こうなればしょうがない……!」
__
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| .....o|
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[]  ̄ ̄
\/⌒ヽ
(; ^ω)「超・必殺……!
( っ ブーn
__
/| |
||J( 'ー`)し「ブーン、ちょっとお使い行って来てくれない?」
||oと. U|
|| |(_)J| ガチャ
||/彡 ̄グチャ
消しゴム「」グチャ
J( 'ー`)し「あら、何か挟んだ?」
( ^ω^)「けッ……」
- 17 名前: ◆3s3KbAb92E :2009/08/24(月) 00:25:33.64 ID:PS6f3OU90
-
( ゚ω゚)「消しゴム―――ッ!」
Winter Horaizon Naito
- 18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/24(月) 00:27:23.26 ID:PS6f3OU90
- Raund 2
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| POST .|
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(;^ω^) l、__/ l .` ー 、 |_______|
V ノ> `ー-、 /
││ // _,/ ,ノ POTATO
┛┗ ∠-- 二 - ''´
Horaizon Naito
- 21 名前: ◆3s3KbAb92E :2009/08/24(月) 00:32:35.28 ID:PS6f3OU90
- ( ^ω^)「さて、次の相手はポスト、貴様だお」
( ^ω^)「貴様なら他人に邪魔されることも無いお」
ポスト「……」
( ^ω^)「……お前が何故赤いのだとか、何故電信柱は高いのだとかは今はどうでもいい」
( ^ω^)「お前の体は、これより俺の血で赤く塗られるのだからな」
( ^ω^)「行くぞッ!」
fight!
- 25 名前: ◆3s3KbAb92E :2009/08/24(月) 00:36:01.54 ID:PS6f3OU90
- ( ^ω^)「コイツは鉄の体を持っている……」
( ^ω^)「つまり、打撃は効かないということだ」
( ^ω^)「ならばどうするか……」
( ^ω^)「えーと」
- 29 名前: ◆3s3KbAb92E :2009/08/24(月) 00:39:42.34 ID:PS6f3OU90
- (; ^ω^)「……困ったお」
(; ^ω^)「対抗する手段がねぇ……。
まさかぶっ潰せる訳はないし」
(; ^ω^)「どうするか……、ん?」
( ^ω^)「……あれは」
ブーンの目に飛び込んできたものは――。
( ^ω^)「郵便回収車……。
そうか!」
- 31 名前: ◆3s3KbAb92E :2009/08/24(月) 00:43:34.86 ID:PS6f3OU90
- (,,゚Д゚)「ふぅ、回収もここで終わりだ」
彼の名はギコ。
しがない郵便局の局員だ。
今日もいつも通り、仕事を終えようと――。
(,,゚Д゚)「帰ったらしぃと……、ん?」
車を降りたとき、彼は背後の異変に気づく。
しかし気づいたときにはもう遅かった。
( ^ω^)「死ねぇ!」
(,, Д )「クッ……ァッ……」
ギコは、後頭部への打撃によって倒れたのだった。
( ^ω^)+「ふぅ、これで鍵を手に入れたお」
- 33 名前: ◆3s3KbAb92E :2009/08/24(月) 00:48:28.52 ID:PS6f3OU90
- ( ^ω^)「よし、鍵を開けて――」
ブーンはポストの鍵穴に鍵を差込み、捻る。
そして、鍵を取り外し――。
( ^ω^)「ぐへへへ、これからお前の中を覗いてやるぜ」
( ^ω^)「へっへっへ、どんな色をしてるんだろうな?」
ポスト「……」
ブーンはポストに声をかけながら、取っ手に手を掛ける。
ついに扉を開き――。
( ^ω^)「ご開帳ーってブフォアッ!?」
ブーンの顔に勢い良く何かが流れ込んでくる。
( ^ω^)「これは――」
(; ^ω^)「ハガキ……!
ハガキ攻撃だと!」
- 35 名前: ◆3s3KbAb92E :2009/08/24(月) 00:52:53.86 ID:PS6f3OU90
- ( ^ω^)「チッ、侮っていたお……。
まさか切り札にこんな隠し玉を隠しているなんて」
ブーンは人の目もあるので一度散らばったハガキを元に戻し、一旦距離を取る。
( ^ω^)「奴は……、防御特化!」
( ^ω^)「鉄の体は何者の攻撃も受け付けない……。
そして最後の砦にあのハガキ……。
まさに鉄壁!」
(; ^ω^)「あのハガキさえなんとかなれば……」
ポスト「……」
(; ^ω^)「クソ、とんでもない威圧感だ……!
こっちのミスを、誘ってるのかお!」
(; ^ω^)「クソッタレ…!」
- 37 名前: ◆3s3KbAb92E :2009/08/24(月) 00:57:31.56 ID:PS6f3OU90
- ______ |
.|.. |. |
.| ━━━ |. |
.| |. | (^ω^;) \WWWWWWWWWW/
.| 〒 |. | ( ̄\ ヽ < ハガキなんか捨てて >
.|_ _|. | / 7ヽ /. < かかってこいよ! ....>
| |. | / ./ `ーi.... < ポスット!! ...>
| し' ⌒i /MMMMMMMMMM\
|/ / ̄| |
(__) (___)
- 38 名前: ◆3s3KbAb92E :2009/08/24(月) 01:01:52.16 ID:PS6f3OU90
- 叫んでみるが、当然返事は無い。
その時ブーンの頭の中、ある方法が浮かぶ。
( ^ω^)「そうだお、これならッ……!」
ブーンは走り出し、何かを探す。
そして。
( ^ω^)「あれだおッ!」
ブーンの目の先にあったのは。
(*゚ー゚)「?」
庭にホースで水を撒く女性。
( ^ω^)「そのホース……」
( ^ω^)「借りるおッ!」
有無を言わさずブーンはホースを強奪し、ポストの前に戻る。
- 40 名前: ◆3s3KbAb92E :2009/08/24(月) 01:06:37.49 ID:PS6f3OU90
- そして、ポストの前に戻ってきたブーンは蛇口にホースを差込み――。
バシャバシャバシャバシャ!!!!
勢い良くホースから放たれた水はポストの投函口を蹂躙する。
当然、中のハガキもずぶ濡れになり――。
( ^ω^)「ヒャア!
これでお前はもう仕事ができねぇ!」
( ^ω^)「……俺の勝ちだ!」
- 42 名前:>>40ミス、修正 ◆3s3KbAb92E :2009/08/24(月) 01:09:34.27 ID:PS6f3OU90
- そして、ポストの前に戻ってきたブーンは蛇口にホースを差込み――。
バシャバシャバシャバシャ!!!!
勢い良くホースから放たれた水はポストの投函口を蹂躙する。
当然、中のハガキもずぶ濡れになり――。
( ^ω^)「ヒャア!
これでお前はもう仕事ができねぇ!」
( ^ω^)「……俺の勝ちだ!」
チョイチョイ
σ( ^ω^)
(^ω^ )「ん?」
- 44 名前: ◆3s3KbAb92E :2009/08/24(月) 01:11:26.08 ID:PS6f3OU90
- ._
|.. ..|_
(警) (^ω^ )
._
|.. ..|_
(警) ( ^ω^ )
Willie Horaizon Naito
- 46 名前: ◆3s3KbAb92E :2009/08/24(月) 01:13:44.67 ID:PS6f3OU90
- Round 3
┌─┐ ┌─┐
.1 .「 .,7 ,f´ ('A`)
| | ,/ /' ノ( ヘヘ
| l、,,/ /',. ‐ '二一勹
.| ,/' / /´ // Uthuda Dokuo
( ^ω^) l、__/ l .` ー 、
┗-V ノ> `ー-、 /
┏┘ // _,/ ,ノ
Horaizon Naito ∠-- 二 - ''´
- 49 名前: ◆3s3KbAb92E :2009/08/24(月) 01:19:31.00 ID:PS6f3OU90
- ( ^ω^)「次はドクオ、お前だお」
(;'A`)「え……、何が?」
( ^ω^)「何がって、戦うんだお」
(;'A`)「何で?」
( ^ω^)「最強になるためだお」
(;'A`)「最強になるんならなんで俺と戦うんだよ」
( ^ω^)「人間の中で一番弱そうだからだお」
('A`)「あ……、そうなんだ」
( ^ω^)「だから戦うお」
fight!
- 52 名前:◆3s3KbAb92E :2009/08/24(月) 01:26:44.90 ID:PS6f3OU90
- ('A`)「いや……、俺さ、この間カーチャンが死んだんだよ」
( ^ω^)「おばさんが……?」
('A`)「うん。
だから戦いたくねーなーって」
( ^ω^)「…なんで、知らせなかったんだお?」
('A`)「迷惑かけたくないなと思って……」
( ^ω^)「ドクオ……、僕は君のこと友達だと思ってたけど、違ったのかお?」
('A`)「ブーン……」
- 53 名前: ◆3s3KbAb92E :2009/08/24(月) 01:27:56.33 ID:PS6f3OU90
- ( ^ω^)「そういうことでも言えるのが友達だと思うお」
('A`)「そうか……。
悪かったよ」
('A`)「でもさ、やっぱ戦うのは無しにしてくれないか?」
('A`)「ほらウチさ、トーチャンいなかったろ?」
('A`)「女手一つで育ててくれたこの体を傷つけるようなことはあまりしたくないんだよ」
('A`)「俺が傷つくこともカーチャンはきっと望んでないと思うんだ」
( ^ω^)「……」
( ^ω^)「まだカーチャンが生きてる僕にはわからない感覚かも知れないお」
- 57 名前: ◆3s3KbAb92E :2009/08/24(月) 01:33:01.49 ID:PS6f3OU90
- ('A`)「お前はいいよな……、あんないいおばさんがいて」
('A`)「……いや、すまん。
嫌味っぽくなっちまった」
( ^ω^)(あのカーチャンが?
消しゴムを潰した、あのカーチャンが?
……でも、そうかも知れないお……。
毎日作ってくれる大分特産かぼすどんこ味噌汁も……、いや作るのはいいんだけどまずいんだよなアレ)
- 58 名前: ◆3s3KbAb92E :2009/08/24(月) 01:34:28.26 ID:PS6f3OU90
- ('A`)「そういやカーチャン、はやく結婚相手を見たいって言ってたな……」
('A`)「結局結婚する相手どころか、女友達すら会わせてやれなかった」
('A`)「女の子と墓参りぐらい行きたいんだけど……」
( ^ω^)「……ッ!」
('A`)「彼女を作ろうと思っても、どうしようもないんだよな……」
('A`)「どうすりゃいいんだろうな……」
( ^ω^)「ドクオ……」
ブーンは、ドクオの肩にそっと手を置き、そして。
- 60 名前: ◆3s3KbAb92E :2009/08/24(月) 01:37:22.35 ID:PS6f3OU90
-
( ^ω^)b「俺、女友達いるよ」
- 62 名前: ◆3s3KbAb92E :2009/08/24(月) 01:39:57.76 ID:PS6f3OU90
-
Winker Horaizon Naito
- 63 名前: ◆3s3KbAb92E :2009/08/24(月) 01:41:58.92 ID:PS6f3OU90
- Round 4
┌─┐ ┌─┐ ∧__∧ ≡=-
.1 .「 .,7 ,f´ (・ω・` )Z__ ≡=-
,.:::.⌒⌒:::::ヽ | | ,/ /' ←―とと´_,ノ__| =>|(>≡=-
(:::::::::::::::::::::::::::) . | l、,,/ /',. ‐ '二一勹  ̄ ̄ ≡=-
(:::::::::::::::人:::ノ:::::::::ノ .| ,/' / /´ // Syobonn
(:::: ─(^ω^):::::::::: ) l、__/ l .` ー 、
ヽ ノ `ー-、 /
∠┓\ // _,/ ,ノ
┗ . ∠-- 二 - ''´
Horaizon Naito
- 65 名前: ◆3s3KbAb92E :2009/08/24(月) 01:47:32.66 ID:PS6f3OU90
- ( ^ω^)「さて、次の相手は――」
ブーンが喋りかけると、上空からブーンに何かが突進してくる。
(; ^ω^)「うおっ、何だあれ!」
ブーンは後ろに飛びのいて「それ」をかわす。
そして、「それ」がやがてブーンの方を振り向く。
それは――。
( ^ω^)「あれは……」
(´゚ω゚`)
「 シ ョ ボ ン ! ! ! 」
fight!
- 66 名前: ◆3s3KbAb92E :2009/08/24(月) 01:51:39.85 ID:PS6f3OU90
- (´゚ω゚`)「キシャー!」
(; ^ω^)「なんだおコイツッ!?
空飛んでやがる!
しかもキモい!」
そしてブーンは、ショボンが持っている槍に目を向ける。
( ^ω^)「あ、あの槍は……、ミストラン!」
←― =ニ三(´゚ω゚`)「ゲギャギャー!」
(; ^ω^)「うわミストラン投げやがった!」
さくっと音を立てて、ミストランが地面に突き刺さる。
しかしそれは、地面の奥深くまで潜り込み見えなくなっていた。
( ^ω^)「うっわ……、あれ喰らったら死ぬだろ」
- 69 名前:◆3s3KbAb92E :2009/08/24(月) 01:58:29.85 ID:PS6f3OU90
- Z三ニ= =ニ三(´゚ω゚`)「シャァァァァ!!!!」
ミストランを手放したショボンは、次に背中のZの形をしたブーメランを投げた。
(; ^ω^)「うおッ……、とうっ!」
ブーンは即座に身を引き、避ける。
が――。
(; ^ω^)「二枚重ねハッピーセットだとぉ!」
ブーメランが分離して、もう一枚のZがブーンを襲う。
(; ^ω^)「くッ……!」
避けようとするが、少し掠める。
(; ^ω^)「痛ッ……!」
(; ^ω^)(やっべー、何か本格的に相手がヤバくなってきたお)
- 73 名前: ◆3s3KbAb92E :2009/08/24(月) 02:03:30.42 ID:PS6f3OU90
- (´゚ω゚`)「クックルゥゥウウラァァァアァアァァ!!!」
負傷したブーンを目掛け、ショボンはミサイルをこれでもかと発射する。
ミサイル、ミサイル、ミサイル。
全てがブーンを目掛け、突進する。
(; ^ω^)「くッ……!」
まともに動けないブーンは、ミサイルの爆発に巻き込まれる。
そして、煙の中に飲み込まれ――。
やがて、煙が晴れる。
(´゚ω゚`)「……」
そこにあったのは―。
( ω )
)∽) バァアーン
_/(゚A。)_⌒\_
(´゚ω゚`)「ギュゥィィィー!?」
- 76 名前: ◆3s3KbAb92E :2009/08/24(月) 02:07:26.02 ID:PS6f3OU90
- 説明しよう!
ブーンは一瞬の間にドクオを放り投げ
ポイ 三三(゚A゚)
( ^ω^)っ三三( )
ノヽ ノ 三 三||
││
┛┗
全ての攻撃を防いだのだ!
三三(゚A゚) ⊂==三 ⊂==三
( ^ω^) 三三( ) ⊂==三
ノヽ ノ> 三 三|| ⊂==三
││
┛┗
( ω )「よくもドクオを……」
/■\ 三二一
┌-(^ω^#)-┐ 三二一 よくもドクオをーーーーーー!!!!!
┌ヽ ノ-┓ 三二一
┛ 三二一
- 78 名前: ◆3s3KbAb92E :2009/08/24(月) 02:13:38.74 ID:PS6f3OU90
- ブーンはショボンに飛びかかるが―。
(´゚ω゚`)「ギャレェェエエン!!」
一瞬で振り払われる。
(; ^ω^)「ぐっ!」
尻餅をついたブーンの隙を突いてショボンが突進してくる。
しかし―。
( ^ω^)「ひらり、とね!」
ブーンはそれをかわす。
するとショボンはそのまま塀に突っ込み――。
( ^ω^)「よし、これで……!」
ガラガラと音を立てて塀が崩れる。
やがて砂埃が晴れて―。
(´゚ω゚`)「キショェェェェェ」
( ^ω^)「うっわ……効いてねえ」
ショボンは再び上空に飛び上がると体制を建て直し、再度ブーンに突進する。
( ^ω^)「あ、死ぬわこれ」
- 80 名前: ◆3s3KbAb92E :2009/08/24(月) 02:17:10.28 ID:PS6f3OU90
- ショボンの再度の突進も何とか避け、ブーンはひたすら逃げる。
(; ^ω^)「くそッ、とりあえず逃げるしかッ……!」
(´゚ω゚`)「キシャリャァァァア!!」
ショボンは後ろから奇声と共に追ってくるが、ブーンは立ち止まらない。
(; ^ω^)「言われなくてもスラコラサッサだぜ!」
右へ曲がり、左へ曲がり、もう一度右へ曲がり、やがて大通りに出る。
左前方に歩道橋があったが――。
(; ^ω^)「くっそォォオォォォオ!
歩道橋なんて渡ってる暇NEEEEE!」
ブーンはそのまま道路をハリウッドばりに横断する。
車と車の間を走り抜き――。
(; ^ω^)「ウッオォォォォォォ!
車が!
車が!
死ぬぅぅぅぅぅ!」
なんとか道路を渡りきるとブーンは立ち止まる。
(; ^ω^)「はぁ、危ねぇ、死ぬかとおもた、ハァ、ハァ」
- 81 名前: ◆3s3KbAb92E :2009/08/24(月) 02:19:25.05 ID:PS6f3OU90
- (; ^ω^)「ショボンは、今どこに……」
肩で息をしながらブーンは後ろを振り向く。
(; ^ω^)「……ん?」
そこには。
- 83 名前: ◆3s3KbAb92E :2009/08/24(月) 02:22:46.77 ID:PS6f3OU90
- _,,,,,,,.........:::::::::::--::.,_
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 ̄l''''''''"~ー--:::::::;,.:::''''',:「キャェェェェェェエェェェエ!!!」 .||.....| |
'::,,_ '∧∧'三三三三三三ニニ一_'' |
| | ~"'''''ー-:::::::::....と(゚ω゚`)Z__:'| "三三ニニニニニ==___ _,.:::::-'
. ,::,| と´_,ノ__| =>|(>_三ニニニニニ==~ _,..:::-'::,~|
. l ':,:ー-::::,,,_ . l 三三三三''三三ニニ一....:::-''"~ /,:::,l |
|~"';:,'''ー-::::二,''ー-;-:,::':'''"~ || ./...,,."':, _,.:::l l:::l|..l
;'''ー'=::,,,,_/':, ~"''''/,:'--:::::...:-'''| / ,...,"'; ';l'''"|_,,..:::''ニ-'";'::'/
|ニ; .;:.....,, ~"''''ー-:::' ,l :: |.. .|_,,...:::'',l./ ,,,,'; | lニニ.::'"~ 'ー‐''
~"''-''=;:.|"''''┐-:::..,_~"''''''''ー‐''''| l l' ::::::|,l__|
~"''ー''=::;;:::' l'''''ー; |,..::-'"l l '''//
~"'''''==---'‐''';"~.':,"'‐'',:'
~"''''''''''"
道路を猛スピードで爆走するトラック。
ブーンを追い、全力で飛ぶショボン。
それらが交差し――。
(´゚ω゚`)「グギャァァァァァアアァァ!!!」
- 85 名前: ◆3s3KbAb92E :2009/08/24(月) 02:26:53.68 ID:PS6f3OU90
- ショボンの横腹にトラックがぶつかり、ショボンはそのまま100メートル程ぶっ飛ぶ。
そして――、動かなくなった。
( ^ω^)「……」
( ^ω^)+「正義は勝つ」
Winny Horaizon Naito
- 86 名前: ◆3s3KbAb92E :2009/08/24(月) 02:30:09.18 ID:PS6f3OU90
- Round 5
!llllii,_
: lllllllli
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:゙!llllllllllliiiii,,,: .lllllllll|:
: ゙l!!!!lllllllll・ lllllllll|:
: ゙゙゙゙′ llllllllll: : ,,.,,,:
: lllllllllliiilllllllllllli,:
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: illllllllllllllllllllllll: :llllll! :  ̄^lllllll::
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| | ,/ /'. ゙゙゜ : illllllllll: : llllll
/⌒ヽ . | l、,,/ /',. ‐ '二一勹 .:lllllllllll_ :llllll:
(;.^ω^) .| ,/' / /´ // .llllllllllll゙ : lllll|
ヽ二⊃ヽ二⊃ l、__/ l .` ー 、 .:lllllllll!″ : llll|:
ヽノ ) `ー-、 / ゚゙゙゙゙° lll゙
ヽ くヽ // _,/ ,ノ GOD
`J J . ∠-- 二 - ''´
Horaizon Naito
- 89 名前: ◆3s3KbAb92E :2009/08/24(月) 02:34:02.54 ID:PS6f3OU90
- ショボンを倒したブーン。
そして、次の相手は――。
GOD「やあ、ブーン君」
( ^ω^)「……あんたは?」
GOD「私は神だよ」
( ^ω^)(神の癖に適当な顔文字だなオイ)
GOD「……それと君に謝らなければいけないことがあるな。
ショボンをけしかけたのは私だ」
その言葉に、ブーンが反応する。
( ^ω^)「あんたが……」
GOD「そうだ」
( ^ω^)「……」
( ^ω^)(操られてただけなのに殺しちまったぞあれ)
( ^ω^)(……)
( ^ω^)(まあいいか)
- 91 名前: ◆3s3KbAb92E :2009/08/24(月) 02:39:29.80 ID:PS6f3OU90
- ( ^ω^)「あんたを倒せば、僕が最強だお……」
GOD「……」
( ^ω^)「行くおッ!」
fight!
- 92 名前: ◆3s3KbAb92E :2009/08/24(月) 02:45:19.56 ID:PS6f3OU90
- ( ^ω^)(さて、まずはどうしたものか)
(; ^ω^)「うおっ」
ブーンにひとつ5m程はある氷の塊がわらわらと降り注ぐ。
(; ^ω^)「死ぬっ!
死んじゃう!」
すんでのところでブーンはかわす。
GOD「おいおい、かわしてるだけじゃ何も始まらないぞ」
神は余裕の表情を見せ、また氷の塊を作り出す。
(; ^ω^)(うっわ……。
あれ絶対本気出してねーじゃん、本気出したら一発で死にそうやがな)
- 93 名前: ◆3s3KbAb92E :2009/08/24(月) 02:47:53.33 ID:PS6f3OU90
- (; ^ω^)(相手のペースに完璧に飲まれてる、お……!)
(; ^ω^)(こっちのペースに引き込むっきゃないな)
( ^ω^)「よし……」
(; ^ω^)「本気は、出さなくていいのかお?」
氷柱を避けながら、ブーンはそう神に声をかけた。
GOD「簡単に本気出しちゃあつまらないだろう」
神は笑いながら言う。
と、ブーンが小さく声をあげる。
(; ^ω^)「……よし」
- 95 名前: ◆3s3KbAb92E :2009/08/24(月) 02:51:31.25 ID:PS6f3OU90
- (; ^ω^)「神様なら願いを叶えられるはずだお!」
GOD「いきなり何を……。
ふむ、確かに叶えられるが……」
( ^ω^)(行けるッ!)
(; ^ω^)「だったら、対等に戦う為にも僕の願いを叶えてくれお!
まず何個でも願いが叶えられるようにしてくれお!
それがだめならその願いを叶えられるようにしてくれお!
本当に神ならこの願いを叶えて見せろお!
さあ、早く!」
GOD(俗っぽい願いだなぁ)
(; ^ω^)「……どう出る」
そして、その場が静まり――。
GOD「いや、叶えないよ?」
- 96 名前: ◆3s3KbAb92E :2009/08/24(月) 02:53:55.44 ID:PS6f3OU90
- ( ^ω^)「なん……、だと……」
GOD「てゆーかぁ、アタシ本気出さないからつまらないとか一言も言ってねーしぃ」
( ^ω^)「あぁ、そう……」
GOD「さて、とどめと行こうか」
神がブーンににじり寄る。
( ^ω^)「これは絶体絶命かも試練ね」
( ^ω^)「……、しょうがない、あれを使うか」
GOD「あれ……?」
- 97 名前: ◆3s3KbAb92E :2009/08/24(月) 02:56:23.19 ID:PS6f3OU90
- 彡○ミ
ヽ ノ /■\
(^ω^) 地球のみんなー! Σ(GOD )
ヽ ノ オラにちょっとずつ V ノ>
)( 元気をわけてくれー! ││
┗ ┛ ┛┗
- 99 名前: ◆3s3KbAb92E :2009/08/24(月) 02:59:00.54 ID:PS6f3OU90
- | | (,,,, )
丶 / \\ズギュゥウウン
彡ヽ_,,,,,,,,ノミ \\
ヽ ノ (GOD )グワァァァァァッァァアアァ!
(;^ω^) /ヽ ノ\
┗-ヽ ノ ││
┏┘ ┛┗
(; ^ω^)「神ィィィィイイ―――ッ!?」
Share Horaizon Naito
- 102 名前: ◆3s3KbAb92E :2009/08/24(月) 03:03:49.85 ID:PS6f3OU90
- GOD「クソ……、しくじったか」
( ^ω^)(存在自体がしくじってんじゃねぇかなこいつ)
GOD「だが、お前の戦う相手はまだ一人いる」
(; ^ω^)「えっ……?」
- 103 名前: ◆3s3KbAb92E :2009/08/24(月) 03:05:28.90 ID:PS6f3OU90
- Final Round
ミミミミミミミミi ヽ ヾミツ''' ヘ彡ヽ リ/
ミミミ/ ̄ヾツ ヽ ヽ ) |三キ´((ミ、_ノ
ミミ/:::::::::: \ i | |、 ヾヽ
ミ/::::::: ,ァェ三ミミミャ、 ヽ .i l / ri》ミニミャ、、
゙:::::::: ' ヾミッ、,, 丿i::i i ./,ッ彡ノ‐-─、ヽヽ、
:::::::::::: ‐-、__、ヽヾミミ彡ノノ彡'_ノミミミヽ-彡ヾ、
ヽ:::::::::. ` `‐-',‐`ゝ、゙' /-‐'´)ミミミ=-`´ヽ ヽ
:::::i-、:::::  ̄ノ ..:ヽ !ヽ | ヾミミヽ
::: |:::::ヽ ::: /´/ ..:::::::_i i ::/ミ==-
┌─┐ ┌─┐ :::..ヽ::::__ノ 、 ( ` )/ミヾ))
.1 .「 .,7 ,f´ :ヽ、>´: ! i ⌒ ''´/ミ<ハ
| | ,/ /' :::::::ヽ:::: ヽ ,/,二ニ'フ/!i|川 リ
.| l、,,/ /',. ‐ '二一勹 ::::::::::ヽ:::: ) , =ニ、_'ー-' .i'-‐┴‐-=、_
.| ,/' / /´ // :::::::::.. ヽ、_ヽ `ー‐,';;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;`ヽ、
l、__/ l .` ー 、 `'ヽ‐::::: ゙ヽ、:: /ヽ、, /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ、
┌(;^ω^)┐ `ー-、 / ;;;;;;;;\ ヽ、;::.... ノ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;i
┌ヽ ノ┐ // _,/ ,ノ
┛ .┗ . ∠-- 二 - ''´ Yuziro Hammer
Horaizon Naito
- 106 名前: ◆3s3KbAb92E :2009/08/24(月) 03:12:00.51 ID:PS6f3OU90
- (; ^ω^)「な……に……?」
勇次郎「遅かったな。
内藤ホライゾン」
ブーンの前に現れたのは範馬勇次郎。
「地上最強」にして「史上最強」の存在であった。
勇次郎「俺と「戦う」ためによくぞここまで来た」
(; ^ω^)「そ、そんな……」
勇次郎「貴様も「最強」を目指すなら俺を避けては通れねえだろう」
勇次郎は上着を脱ぎ捨て、そして。
勇次郎「戦ろうぜ」
とだけ言った。
fight!
- 107 名前: ◆3s3KbAb92E :2009/08/24(月) 03:14:50.54 ID:PS6f3OU90
- 勇次郎「ぬぅぅぅぅんッッッ!」
勇次郎が大地を砕く。
ブーンは飛びのき、反撃しようとする。
が―。
勇次郎「邪ッッッッ」
勇次郎が腕を振るう。
するとその衝撃派で勇次郎の周辺のものが崩れて行く。
(; ^ω^)「グゥゥウウウウッッ!!」
ブーンは膝を折りそうになりながらも、衝撃波に何とか耐える。
(; ^ω^)(こんなの相手にしてられっかッ)
- 108 名前: ◆3s3KbAb92E :2009/08/24(月) 03:16:43.36 ID:PS6f3OU90
- 勇次郎「ハッ、何だ?
逃げるだけかよ」
勇次郎がせせら笑う。
だがブーンはその挑発に乗ることは無く。
(; ^ω^)「……」
(落ち着け……、僕にはあの時、神から奪った)
( ^ω^)「 能 力 が あ る ッ !」
勇次郎「……」
(さぁ、どう来る?)
( ^ω^)「行くおッ……」
( ^ω^)「 タ イ ム ワ ー プ ッ ッ ! 」
勇次郎「……消えたッッッ……!!」
- 110 名前: ◆3s3KbAb92E :2009/08/24(月) 03:19:04.54 ID:PS6f3OU90
- 時の狭間。
そこにブーンはいた。
( ^ω^)「へっへー、流石に化け物でも時間は越えられねーだろwwwwww」
( ^ω^)「奴が産まれる瞬間に立ち会ってやっつければ俺の勝ちだもんねwwwwww」
( ^ω^)「そうと決まれば、195X年4月へ――」
( ^ω^)「レッツらゴー!」
- 112 名前: ◆3s3KbAb92E :2009/08/24(月) 03:21:30.02 ID:PS6f3OU90
- シュピン!
( ^ω^)「ふぅ、着いた……お……?」
ブーンが地上に降り立つ。
そこは確かに過去の日本であり――。
勇次郎「よう、遅かったじゃねェか」
( ^ω^)
- 115 名前: ◆3s3KbAb92E :2009/08/24(月) 03:26:57.87 ID:PS6f3OU90
- 鬼がいた。
( ^ω^)「な、なんでアンタこんなところにいるんだお!?」
勇次郎「さぁな」
勇次郎「そんなことはどうでもいい。
闘ろうぜ、続き」
勇次郎の体が一瞬でブーンの眼前に動く。
そして腹に拳をめり込ませ――。
( ゚ω゚)「グッフォォ!?」
300mほどブーンはぶっ飛ぶ。
砂埃に塗れ、その姿は二度と足で立つことはないかのように見えたが、やがて立ち上がり――。
(; ^ω^)「く……そ……。
このままじゃ、勝てない……」
- 119 名前: ◆3s3KbAb92E :2009/08/24(月) 04:02:33.13 ID:Dm62+LMr0
- (; ^ω^)「……」
勇次郎「……」
勇次郎がずんずんと、ブーンに向かって歩く。
何者も恐れないその姿はまさに「オーガ」そのものだった。
( ^ω^)「あ、あれは!」
勇次郎がブーンとの距離を半分程詰めると、ブーンは上空を見つめ、指差した。
勇次郎「あァん?」
勇次郎も空を見上げる。
すると。
( ^ω^)+「タイムワープ!」
- 120 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/24(月) 04:03:23.13 ID:Dm62+LMr0
- 再び時の狭間。
( ^ω^)「ふぅ……。
誰があんなのとマトモにやりあうかってんだお」
( ^ω^)「うーん、しかし、次はどこに行くかお」
( ^ω^)「絶対に追ってこられないような時代……。
……ジュラ紀にでも行くかお」
- 122 名前: ◆3s3KbAb92E :2009/08/24(月) 04:06:48.13 ID:Dm62+LMr0
- シュピン!
( ^ω^)「ふぅ……、流石にここまでは」
勇次郎「……」
( ^ω^)(うっわいるわ、めっちゃいるわ)
- 124 名前: ◆3s3KbAb92E :2009/08/24(月) 04:12:20.73 ID:Dm62+LMr0
- ブーンが現れたジュラ紀の森。
しかしそこには何も言わず腕を組み、仁王立ちになった「鬼」がいた。
( ^ω^)(何か腕組んでる……あれキレてますやん)
二度に渡る逃走。
オーガがこれに激怒しないでいられるだろうか。
最強を目指す戦士に失望させられた勇次郎は、彼は。
今にも背中に憤怒の表情を現そうとしていた。
(; ^ω^)「こりゃァ……」
その時、ブーンが「何か」に気づく。
(; ^ω^)「ん?」
( ^ω^)「あ」
- 125 名前: ◆3s3KbAb92E :2009/08/24(月) 04:16:25.72 ID:Dm62+LMr0
- ( ^ω^)「あっ、あれは……」
ブーンが叫ぶ。
しかし今回は先程のような卑怯な真似はしない。
いや、できないのだ。
彼の目が捕らえたのは、ティラノサウルスを担ぎ歩くシルエット。
倒した食料を自分の巣へと運ぼうとするその獣は、しかし人間だった。
彼が驚くのも無理は無い。
ジュラ紀に人間が存在しているから?
人間が恐竜を担いでいるから?
違う。
(; ^ω^)「あれは……!」
現代において、1億9000万年前の岩塩層から掘り出された彼は、
「塩漬け肉」の意でこう呼ばれる。
そう――。
彼は。
- 127 名前: ◆3s3KbAb92E :2009/08/24(月) 04:24:21.97 ID:Dm62+LMr0
-
「 ピ ク ル ! 」
ピクル「……」
- 128 名前: ◆3s3KbAb92E :2009/08/24(月) 04:27:24.10 ID:Dm62+LMr0
- ピクル「……」
ピクルはその視線に気づくと、勇次郎に殺気を向ける。
奇しくも現代では一旦一触即発の状況まで行った二人であった。
勇次郎「へェ……」
勇次郎「ヤルってのかい?
『俺』と」
ピクル「……」
ピクルは何も言わず、闘争本能をむき出しにした眼で勇次郎の眼を見つめる。
勇次郎「……」
勇次郎もそれ以上は喋らずに、同じようにピクルの眼を睨み付ける。
( ^ω^)(あれ、何か睨み合い始めたお)
( ^ω^)(今のうちに逃げるか)
- 140 名前: ◆3s3KbAb92E :2009/08/24(月) 04:38:51.00 ID:Dm62+LMr0
- シュピン!
( ^ω^)「ふぅ……。
何とか生きて帰ってこられたお」
(; ^ω^)「流石にまだ追ってくるとかは無いよな」
( ^ω^)「……」
( ^ω^)「やっぱり、最強だとかそんなこと、どうでも良かったのかも知れないお」
( ^ω^)「……」
ブーンが台所に降りると、そこには彼の母がいた。
J( 'ー`)し「ブーン……」
( ^ω^)「カーチャン……」
( ^ω^)「カーチャン、ぼk
J( 'ー`)し「おつかいはどうしたの?」
( ^ω^)「……え?」
- 142 名前: ◆3s3KbAb92E :2009/08/24(月) 04:41:53.06 ID:Dm62+LMr0
- _人人人人_
final Round> returns <
 ̄^Y^Y^Y^ ̄ /´〉,、 | ̄|rヘ
l、 ̄ ̄了〈_ノ<_/(^ーヵ L__」L/ ∧ /~7 /)
二コ ,| r三'_」 r--、 (/ /二~|/_/∠/
/__」 _,,,ニコ〈 〈〉 / ̄ 」 /^ヽ、 /〉
┌─┐ '´─┐ (__,,,J( 'ー`)し. ~~ ̄ ャー-、フ /´く//>
.1 .「 .,7 ,f´ ( ) `ー-、__,| ''
| | ,/ /' | |
. | l、,,/ /',. ‐ '二一勹 KATHANN
.| ,/' / /´ //
(;^ω^)-┘. l、__/ l .` ー 、
ヽ -┘ `ー-、 /
┏┘ > // _,/ ,ノ
┗ . ∠-- 二 - ''´
Horaizon Naito
- 144 名前: ◆3s3KbAb92E :2009/08/24(月) 04:47:04.83 ID:Dm62+LMr0
- finght!
(; ^ω^)(やっべーおつかいなんてぽっかり忘れてたわ)
(; ^ω^)「ちょ、カーチャン時に落ち着けお!
こ、こんn 」
J( 'ー`)し「問答無用ッ!」
,r'' J( 'ー`)し⌒ヽ
| .| ^ i⌒i ゝ 〉キリキリキリキリ
. 〈___⌒ ̄ミ ミ__ノ
. | ̄` | |、__
,,-‐( | | `ヽ
__ /____〉 | |⌒f ノ
n/´__ .「 _ ノ ノヽ〈 /
'ー-'´ / |_ノ( )i く_ ヽ,ミシ,ミシミシミシ
j ,ノ 丶_/ | | ̄
/ / ’';・.. | |
< く 〈_____)
ヽ__)
- 145 名前: ◆3s3KbAb92E :2009/08/24(月) 04:51:12.76 ID:Dm62+LMr0
- ( ゚ω゚)「グェェェエエ!!!
ギブ!
ギブ!
ギブゥゥウ!」
J( 'ー`)し「これで終わりではないぞ、息子よ」
( ゚ω゚)「や、やめるお……、カーth」
「グ、グワァァァアアァァァァァァァァァァアアアァァァァァァアアァァァァァァァッッッッ!!!!!!」
- 148 名前: ◆3s3KbAb92E :2009/08/24(月) 04:53:34.10 ID:Dm62+LMr0
- ―今日もまた、誰かが最強を目指す。
そして「真」の最強が現れるのはいつの日か。
「うぬぅ、折れたか」
「ぎゃぁぁぁぁあぁぁあああ!
う、腕がぁぁぁぁぁぁぁあぁ!」
「死ぬ、死ぬ、死ぬぅぅぅぅ!
結局こんなオチかい!
ぬわああぁぁぁぁぁぁぁあああ!!」
おわり
-
-
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